「けじめをつけるべき時」「このまま自分が球団にいるのはおかしい」「本当にこのライオンズが好き」退団の西武・渡辺久信監督の一問一答
西武は9日、楽天との今季最終戦の試合後に仙台市内で会見を開き、渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)兼監督代行(59)が退団すると発表した。成績不振のため休養中の松井稼頭央監督(48)も退団する。後任として西口文也2軍監督(52)が昇格することも発表された。 ■戦力外選手、および引退発表選手はこちら【一覧】 渡辺監督代行の主な一問一答は次の通り。 ―冒頭。 交流戦からチームを引き継いで、何とかこのチームを浮上させたいと思って頑張ってきましたけど、こういう結果になってしまった。自分はGMも兼任していますし、今いる選手のほとんどの獲得にも携わってきてる。この責任を自分の中でしっかり受け止めて、けじめをつけるべき時だなと思って。球団には退団を申し入れました ―球団から強く慰留もされた。 松井監督が休養になり、その後GMである私が引き継いだわけですし、やっぱりこのまま自分がね、この球団にいるのはおかしいと思う。西武ライオンズは本当に18からね、最終戦でも言いましたけど、18歳からプロの世界も何も分からない中、群馬の田舎から入団してきて、長いこと現役もやらせてもらいました。途中抜けてまた戻ってきてからもね、非常に長い間、指導者、そしてフロントとね、やらせていただいた。成長をさせていただいた、本当に恩義のある球団。私はこのライオンズが好きですし、ライオンズっていうのはすごくいいチーム。西武という会社も非常にいい会社だと思ってます。これから新体制に変わって、ちょうどこう、これから変われる時。やっぱり、そこに私がいるのもどうなのかなというか、そういう思いで決断したっていうとこですね ―退団する意思を固めた時期は。 交流戦が始まる時の会見でも、プロ野球人生をかけるって言いましたし、その時に腹は決まっていた。 ―やり残した思いなどは。 やり残したっていうか、精いっぱいやったかな。最終的にこういう形で退団というのは悔しい思いはあります。でもやっぱり18歳から41年間、自分がやってきたことに私は誇りを持ってるし、自分がやってきたことは間違ってないっていうか。自分のやれることを精いっぱい、やってきたっていうところ ―選手へのメッセージは。 さっきみんな集まった時にいろいろ話はしたんですけど、この秋からの練習っていうのもすごく大切。ある意味、私にとったらもうかわいい子どもみたいなもんなんで。その選手たちがつらいシーズンを戦って、このシーズンが将来的に、数年後か来年か分からないですけど、この1年の悔しさっていうのがあったから、チームが強くなれたと思ってもらえるぐらい、しっかりこれからやってほしい。 ―後任の西口新監督に期待することは。 彼はずっと生え抜きでやってきて、引退してからも台湾や韓国、アメリカであったりで臨時コーチとして見てきて、指導者のスキルはもうだいぶ上がってきてます。何より彼は勝負師だと私は思ってますし、思い切って采配を振るってほしい。
西日本新聞社