【高校サッカー】“Sports unite us."愛知代表・名古屋の田中響貴主将 3年間の想いがこもった宣誓全文
4大会ぶりに応援の制限なしで開催される第102回全国高校サッカー選手権大会。代表48校の選手たちが聖地・国立競技場で晴れやかな笑顔で入場行進しました。開会式での選手宣誓は愛知代表・名古屋のキャプテン・田中響貴選手がつとめ、夢舞台に立てた喜び、感謝、そして決意を込めて堂々と宣誓しました。 【画像】初出場の名古屋はインテリ軍団 主将・田中響貴は開会式で選手宣誓 キャプテン・田中選手を擁する名古屋は全国選手権には初出場。引き続き行われる開幕戦も、早稲田実業(東京B)と広島国際学院(広島)との“初出場校対決”です。強豪校ひしめく全国選手権の舞台で、初出場校がどれだけ存在感を発揮できるのかにも注目です。 以下、選手宣誓の全文です。 ◇ ◇ ◇ 「宣誓。私たち代表48校は、今、厳しい地区大会を勝ち抜き、ここ国立競技場に集えたことにとても感動しています。第102回を数える今大会は、久しぶりにみんなの声がスタジアムに戻ってきます。 苦しいときや辛いときに、僕たちの背中を押してくれたのは、いつも仲間の声でした。歓喜のとき、僕たちによりいっそうの喜びをもたらしてくれたのは、支えてくださる多くの方々の声でした。 これから夢舞台が幕を開けます。スタジアムに響き渡る声が、僕たちにきっとかけがえのないつながりを感じさせてくれるはずです。 振り返れば、僕たちの青春は順風満帆とはいえず、思うようにサッカーができない日々の連続でした。それはまさに苦難の時でした。しかし、ここにいる誰もが諦めることなく、今日この日にたどり着くことができました。 苦難は、僕たちに忍耐することを教えてくれました。その忍耐は、僕たちをより強く、たくましいものへと成長させ、目指すべき目標、希望を与えてくれました。一人では到底立つことのできなかった、この夢舞台。仲間、指導者の方々、家族、そしてこの大会に携わるすべての方々に感謝します。 そして最後に、“Sports unite us.”スポーツは仲間を一つにします。スポーツはみんなを笑顔にします。スポーツは他の誰かの勇気やきっかけになります。スポーツは世界を平和にします。僕たちのサッカーが、日本の、そして世界の一隅を照らす希望の光になるよう、心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くしてプレーすることをここに誓います」