「空中テラス」「絶景ブランコ」…逆転の発想で客を呼ぶ!新時代リゾート
客のニーズに合わせ、部屋のタイプもさまざま。若者向けのリーズナブルな「ダブル・ツインルーム」(1泊1部屋1万6000円~)から、グループやファミリー向けにキッチンや洗濯機などもついて長期間の滞在にも対応した「キッチンスイート」(同4万円~)まで。 ペット連れも大歓迎だ。もともとは民宿の大広間だった場所を広さ150平米のラグジュアリーな空間へと変貌させた「キッチンプレミアムスイート」(同8万円~)もある。
宿ではあえて夕食を提供せず、古民家を改装した食事処「庄屋丸八ダイニング」も作った。海のない長野県が独自に作り出したブランド魚「信州サーモン」の刺身や、馬刺しに蕎麦、白馬のご当地豚など、専属の料理人こだわりの逸品を、自由に選んで楽しめる。
〇冬以外に稼ぐスキー場の秘密3~エリア全体を魅力アップ 和田が白馬にやってきたのは2014年。もともと岩岳だけを管理する会社にいたが、白馬全体を活性化したいと独立。かつての同僚と2022年、ズクトチエを創業し、コンサル事業などを行っている。目指すのは、白馬エリア全体の隠れた資産の掘り起こしだ。 和田が惚れ込んだのは、岩岳から車で20分ほどの大町市・青木湖。 長野屈指の水の透明度と四季の移ろいを楽しめるが、県外の人にはあまり知られていないという。ここで仕掛けるのがブームのサウナ(1人3500円/2時間、予約制)だ。 サウナを作ったのは湖のそば。ライフジャケットを着けて、そのまま湖にダイブできる。10月上旬のスタートをめざす。 そのすぐ横のカフェレストラン「ao LAKESIDE CAFE」は7月、サウナに先駆けてオープン。東京の人気レストラン「T.Y.HARBOR」などを手掛ける会社に監修を依頼した。 「ここもちょっとしたレストラン、カフェを足すだけで、急にリゾートのようになり、お客さんが押し寄せてくれる。どこでもできるというわけではなく、隠れた資産の量が多いからこういうことができると思うんです」(和田)