岸和田市・永野市長

　女性との性的関係をめぐる裁判で和解し、議会から不信任決議を受けた大阪府岸和田市の永野市長、24日朝に「議会を解散する」通知を市議会に手渡し、今後市議選が行われることになりました。これを受けて、永野市長が記者会見を行い、「不信任決議に大義がない」などと話しました。 【LIVE】永野市長の会見を生配信 　（永野市長） 　「議会を解散致しました。先日の不信任決議を受けてのものです。決議文の中には例えば説明責任を果たしていないような点がありました。しかし私は相手方と秘匿してほしいこと以外は説明責任を果たしてきていて、これには当たらないと思います」 　市長は会見できっかけは自らが作ったものとしながらも、そのまま市議会で扱われるのはおかしいと述べました。 　「きっかけを作ったのは僕だから僕が悪いと思います。数年前の不貞行為については反省していて、妻や家族に申し訳ないと思っている。これをそのまま市議会で扱われるのはおかしいと思う」 　さらに議会を市長抜きで進められたことに、次のように述べました。 「とんでもないことだと思いますが、市長に出席するなと、市長抜きで議会を進められたことについて、決議文は『大混乱の異常事態』と書かれているが、市長に出席させないのは重大な民主主義的な問題であると思います」 　さらに市長は今回の不信任決議について「大義がない」と主張しました。 　 　「不信任決議文に納得できる内容だったら自動失職したり、市民の皆様にご判断いただくこともあった。この文章の中にも事実でないことや的外れのことが書かれていた。そういう点で議会の解散に踏み切った。私は不信任決議の内容について大義がないと思っている。あとは市民の皆様に決めていただくしかないと思っている。再びの市議会で不信任が出されたら自動失職になるので、その際に市長選が行われるものだと思っています」

市議からは疑問の声も「大義のない解散」「永野氏の逆ギレ」

　24日、市長が議会を解散したことを受けて市議らからは疑問の声が上がりました。 （維新・倉田賢一郎市議） 「今回の問題は市長の問題なので、議会が解散されたこと自体は理解できない。しっかりと責任を取っていただきたい」 　（岸和田市の女性市議） 　「市長には最後まで潔くやめていただくことを私たちは期待していた。本当に残念で、大義のない解散だと思います。元々市長がまいた種なので」 （高比良正明市議） 「永野氏の逆ギレだと考えています。自分の考えだけで岸和田市を引っ張っていくやり方は間違っている」