ついに現レギュラーで唯一の0ポイントに……カタール11位のボッタス、ローソンに押し出されたことも痛手に「あれ以降全てが不利に働いた」
ザウバーのバルテリ・ボッタスは、F1第23戦カタールGPで11位フィニッシュ。不運もあり、今季初のポイントを獲得できなかったことを残念がった。 【動画】角田裕毅、インディカーを初ドライブ! 今季の22レースを終えて、唯一ポイントを獲得できていなかったザウバー。しかしラスベガスGP前に投入した新フロアによって、シーズン終盤ながら戦闘力を上げることに成功した。その結果、カタールではボッタスと周冠宇が2台ともQ2に進み、決勝でも波乱の展開に乗じてポイント圏内をうかがっていた。 結果的に周は8位に入りザウバーに今季初の入賞を届けることができたものの、ボッタスは11位。ボッタスにとっては、5周目のセーフティカー明けリスタートでローソンのスピンに巻き込まれる形でポジションを落としたのが痛かったと言える。 レース後ボッタスに謝罪したことを認めたローソンは、次のように語った。 「あれは僕が悪かった。正直(タイヤの)温度も良い感じだと思っていたんだ」 「セーフティカー明けのリスタートということもあり、セーフティカー中もかなりタイヤ(の温め)は意識していた。そしてリスタートで狙っていったんだけど、コーナーの途中で彼に向かってスライドしていることに気付いたんだ……。ぶつかりそうだったので、なんとかして避けようとしていた」 「それでマシンをスピンさせてしまった。彼と接触したかは分からないけど、当たったんだと思うし、それは僕のせいだ。彼は何も悪いことはしていない。あそこに彼が留まるとは思っていなかったけど、滑ってしまったのは僕だし、悪いのは僕だ」 これでボッタスは、開幕から全戦に出場しているドライバーの中でただひとりポイントを獲得できていないドライバーとなった。メルセデス時代にはチームのタイトルにも貢献した男にとっては非常に苦しい状況と言えるが、最終戦ではこの状況を打破できるはずだと期待している。 「ローソンとの一件以来、全てが自分にとって不利に働いた気がする」とボッタスは振り返る。 「彼がスピンしたことで、僕はポジションを落とした。レース前には、(ボッタスと周の)どちらか前にいる方が適切な戦略を採ることができ、もうひとりはそれをサポートする戦略になる……そう決めていたんだけどね」 「セーフティカーのタイミングも僕にとっては最悪だった。ひどいレースをしても11位だったんだ! もう少しマシなレースができていたらポイントを獲得できたはずだから、残念だよ」 「でも少なくとも周とチームがポイントを獲得できたのは良かった。みんなに相応しいポイントだと思う。誰だって、自分のチームが無得点というのは嫌だからね。少なくともその呪縛は解けた」 「ただ、自分はまだ0ポイントだから、それは良いものではない。それが率直な気持ちだ」 「あと1レース残っているので、アブダビでは(入賞を目指して)戦えることを祈っているよ。でも全体的には、今回のレースは今年のシーズンを象徴するようなレースになってしまった。何もうまくいかなかった」
Mark Mann-Bryans/Stuart Codling
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