豪華客船「ディズニークルーズ」はどこがつくるの?気になる船の概要とは
■テーマパークに次ぐ柱に
OLCは事業の持続的な発展へ、新たな収益基盤となり得る新規事業の検討を進めてきた。
OLCは日本でのクルーズ市場の成長が見込まれることに加え、テーマパーク事業やホテル事業で培ってきた運営ノウハウ、ディズニー社との強固な信頼関係という強みが生かせることから、日本を拠点とするディズニークルーズの展開を決断。ディズニー社とのライセンス契約締結に至ったという。
ディズニークルーズは米国で1998年に第1船「Disney Magic」の運航を開始。現在は船隊を5隻まで拡大し、うちOLCが発注した4000人級と同規模の船舶(Wishクラス)は3隻。さらに新造船発注残として、年末運航開始の「Disney Treasure」を含む3隻(4000人級2隻、6000人級1隻)を残す。既存船のうち3隻と、発注残3隻はいずれも独マイヤーベルフトとその関連企業で建造されており、OLCにとって同造船所で建造するメリットは大きい。
北米・カリブ海エリアや地中海エリアでの運航が中心だが、今後、シンガポールでの就航も予定されている。一部のアトラクション、飲食代を除き、客室、食事、レクリエーションなども含む、オールインクルーシブの料金も特徴の一つだという。
日本海事新聞社