奪い合い、秋!?自民党総裁選の裏でうごめく人間ドラマを記者が徹底解説!
20人確保できていると言っている人たちは、その人数が動かない確証が得られるものでしょうか。 林氏「だといいんですけれど、それが世の中の常というもので。固まったと思いきや、気付くとまたごめんなさいできませんでした、というケースがけっこうあるんですよ」 総裁選の告示の12日までの2週間、まさに「引き剥がしとか乗り換えとかが水面下で起きている」フェーズだと林氏は解説します。 水内氏「上川陽子さん。一時期20人をゆうに超える方が協力してくださるという話をされたあと、やっぱり引き剥がしがあった模様。陣営が苦労しているという事態になっているという話を伺っています」 林氏「新しい自民党って言ってるじゃないですか。でも水面下の見えないところで、昔ながらの推薦人の引っ張り合いとか、削りあいをやっている。それが彼らの権力闘争なんですね」 派閥がない選挙と言われていますが、損得勘定が働きやすいのでしょうか。 水内氏は、「議員個人でも推薦人になったら、自分の名が表に出る」という点を指摘します。自分の推した候補が選ばれなかった時は、非主流派になりかねず、ポストを干されるといったリスクがあります。 決選投票を見越した動きもあります。 水内氏「もう少し大きいかたまりでいうと、このグループでこの人を推す、ダメだとしても決選投票になったらこの人を推したと言う力を働かせられれば、これはこれで複数のポストを取れるといった道具にも」 「いま永田町を歩いていて、決選投票にならないという人はいないですね」と林氏。 林氏「水内さんが言うように、離合集散している中で、だんだんかたまりが出て、かたまりを、決選投票に出られない人はどう高く売るかというところまで考えて、それで推薦人集めまで動いている」 林氏は、「推薦人に名前を載せることは、箱の中に入ること。20人をひとパックにして売りに出るという強みになる」と指摘します。 林氏「一人一人の名前がどうなるか、その名前を出す人は、候補者のグループにいることで高く買ってもらえるのかどうか、そういうことを考えながら動いている」 選挙が2回あるという前提に立ち、推薦人を分散させ、決選投票で回収しようなどと考えている部分があるのだそうです。