奪い合い、秋!?自民党総裁選の裏でうごめく人間ドラマを記者が徹底解説!
続々と出馬表明 早く会見するとどんなメリットがある?
まさに、日々出馬表明が行われるようになっています。収録時の8月最終週では、台風の影響で会見を延期した人もいました。表明時期が変わったことによる影響は? 小林鷹之さんは知名度が低いので、早く立候補してメディアへの露出を増やし、知名度を高めたいのではないかと推察します。ただ、 水内氏「長く出れば出るほど、メディアが突っ込んでくることもありうる。そのへんの損得を考える部分がある。茂木さんは表明が遅そう」 林氏「出馬を表明しちゃうと、誰が支えるんだというところが見えて来たりもするんですよね。そうなると、あの人はこの人の色だと見えてしまい、リードタイムが長いと攻撃の対象になる」 旗幟鮮明にするタイミングが早すぎたり遅すぎたりすると、自分たちの支持者である党員にも説明しなければならない時間が変わります。長い方がいいのか短いほうがいいのか、いろいろな思惑が入り乱れ、発表のタイミングが変わるのだと林氏は説明します。 水内氏「(知名度があれば)最後に出てどかんと全部さらっていこうという」 林氏「後出しじゃんけん」 ちなみに、前回総裁選では、岸田氏が一番に出馬を表明し、現職の菅総裁にプレッシャーを与えたそうです。 MC伊藤「すでに会見を開き、政策も発表している人がいる。立候補表明をした3名の戦略などは、垣間見えるものですか?」 「会見で議員24人を同席させた小林鷹之氏にはびっくりしましたね」と話し出す水内氏。 水内氏「この24人であれば推薦人の証明かもしれないし、推薦人の中にも安倍派が多かったけれど、いろいろな派閥の人がいるのを見せる効果があり、面白かった」 他方、石破さんは、鳥取の神社でひとりで…… 林氏「石破さんは地方創生大臣だし、思いが大きいんですよね。鳥取から総理が生まれたら初めてのことなんですよ。地方を大切にする自民党のベテラン議員であり、国民的人気もあり。その人が生まれ故郷……といっても半分東京みたいなものだけど、故郷の小さい神社から声を上げるのは、演出でしたよね」 河野さんはスローガンを掲げながらやられていました。 水内氏「河野さんはズバッと言い切る力がありますからね。自民党の派閥の事件の関係者は、裏金があるなら返金したらという話しをしていたと思うんですよね。ハレーションが起きるテーマが含まれていた」 林氏「河野さんは、麻生さんの判断とセットでいいんですよね?」 水内氏「了承ももらった、派閥丸抱えみたいな。ただ、麻生派全体が乗るわけではなさそう」 林氏は、河野氏が麻生派の合宿の直前に出馬表明をして、その後麻生氏がコメントを出した流れで、一連のストーリーができているとにらみます。 林氏は、「前回はバックアップしてくれなかった麻生太郎さんと麻生派の多くが乗ってくれるというところまでシナリオができて、表明会見ができた」と読み解きます。 立候補表明の中で、政策への考えが変化している様子もうかがえます。 水内氏「(立候補者は)支持をしてくれる人のことがどうなのかというところを考えながらやっているのかなと思いますよね」 さまざまな思惑が水面下で動いている…… 水内氏「猛烈、人間ドラマなんですよね。こんなに恨みもあれも含めながら、こんな人間ドラマないんです」