史上最年少の全米女子OP制覇なるか…笹生優花が首位に1打差2位で最終日へ「ラウンドをエンジョイします」
女子ゴルフの今シーズン海外メジャー第2戦、全米女子オープンの3日目が日本時間6日未明にカリフォルニア州のオリンピッククラブ・レイクコース(6457ヤード、パー71)で行われ、単独首位で予選を通過した笹生優花(19、ICTSI)は4バーディー、4ボギーのイーブンパー「71」でスコアを伸ばせず、通算6アンダーで2位に後退した。 怒涛のバーディーラッシュで、3日目の最高スコアとなる5アンダーをマークしたレクシー・トンプソン(26、アメリカ)が、笹生に1打差をつける通算7アンダーで首位に浮上。イーブンパーの「71」で回った畑岡奈紗(22、アビームコンサルティング)は通算1アンダーのまま、2日目より3つ順位を上げて6位タイにつけている。
鬼門のムービングサタデーを克服
入ればトンプソンと並ぶ7アンダーの首位で、外せば1打差の2位で運命の最終日へ臨む18番(パー4・328ヤード)のパーパット。約2m先にあるカップの右に蹴られ、インの後半だけで3個目のボギーを叩いても笹生は落胆していなかった。 「イーブンパーで終えることができてよかったです。パターが思うようにいかなかったんですけど、何ホールかはいいアプローチがあり、全米女子オープンなので全部が全部入れられるわけではないんですけど、何個かは入ってくれたので」 テレビのインタビューで3日目を振り返ったホールのひとつには、17番(パー5・490ヤード)が浮かんでいたはずだ。セカンドショットが砲台グリーンをオーバー。痛恨のミスショットのはずが、ボールの落下地点を見た瞬間に気持ちを切り替えた。 「けっこう奥に行ってしまったんですけど、悪いライじゃなかったのでよかったです」 打ち上げのアプローチを高い弾道で、強いスピンをかけてピン右約1mにオン。バーディーパットを難なく沈めて、すでにホールアウトしていたトンプソンに並んだ。 続く最終ホールは結果として、セカンドショットをグリーン右のラフに打ち込んだミスが響いた。それでも3日目に続いて最終組で、憧憬の思いを抱き続けてきたアメリカ女子ツアーの、しかもメジャーの最終組を回れる状況が笹生を笑顔にさせた。 「どうなるのかはまだわかりませんけど、ここにいられることを嬉しく思います」 アメリカ女子ツアーを戦ってきたなかで、ムービングサタデーと呼ばれる、優勝争いへ向けてスコアが大きく動く3日目を“鬼門”としてきた。 例えば昨年12月に開催された前回の全米女子オープンは、2アンダーの6位タイで予選ラウンドを通過しながら、3日目に6オーバーを叩いて25位タイに後退。今年4月第1週のメジャー初戦、ANAインスピレーションでは4アンダーの12位タイから、3日目は5オーバーと崩れて53位タイへ大きく順位を下げた。