カネノナルキの育て方を植物専門家が徹底解説!簡単・正しいお手入れで、縁起がいい観葉植物を長く楽しもう
インテリアを考えるとき、部屋に生き生きとした雰囲気や鮮やかな色合いを足すのにぴったりの方法があります。それは観葉植物を置くこと。観葉植物の種類は数えきれないほどたくさんありますが、美しくかつユニークなルックスで注目を集めているのがカネノナルキ。しかもうれしいことに手入れも比較的簡単です。 【写真でチェック】子供や孫にも受け継ぐことができるほど、長生きすることでも知られるカネノナルキ
カネノナルキはベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物。観葉植物の第1人者としても知られる植物専門家のリサ・エルドレッド・シュタインコフによるとカネノナルキにはさまざまな種類がありますが、ポピュラーなのは成長すると大株になるクラッスラ・オバタです。カネノナルキは成長すると幹が発達し、木に似てきますが木本(もくほん)植物ではなく多肉植物です。南アフリカ原産で、子供や孫にも受け継ぐことができるほど長生きすることでも知られています。 カネノナルキはアメリカではマネープラント、ドルプラント、ラッキープラント、フレンドシッププラントなど縁起のいい名前で呼ばれています。ジェイド(翡翠)プラントと称されることも。シュタインコフによると「翡翠には幸運をもたらすイメージがあることから、風水では富を招き入れるために玄関の近くに飾ります」
また園芸家のレスリー・F・ハレックはカネノナルキがインテリアの美しいアクセントになると勧めています。「十分な光が当たれば花はもちろん、葉でも美しい色や形が楽しめます」と話しています。それでは早速このカネノナルキを順調に成長させる方法について専門家のアドバイスを見てみましょう。
最適な用土
シュタインコフによるとカネノナルキには根の周りにたくさんの酸素がある水はけのいい環境が必要です。そのため適しているのは、サボテンや多肉植物を育てるときに使う水はけのいい用土です。「正しい用土を使うことが重要です」とアドバイスしています。
最適な容器
用土だけでなく容器も最適なものを選びましょう。カネノナルキの場合は大きすぎる容器は使わないこと。 シュタインコフによると「多肉植物は大きすぎる容器よりも小さすぎる容器に植えたほうがいいでしょう。多肉植物は根が張りません。 大きすぎる鉢に植えると鉢のなかで余分な土が湿った状態のままになり、根が腐ってしまうかもしれません」。 最近はプラスチックの鉢が多く出回っていますが、シュタインコフのおすすめは昔ながらのテラコッタなど重い素材のもの。カネノナルキは成長すると頭が大きくなるので、軽いプラスチックの鉢を使うと倒れてしまう可能性があります。