カネノナルキの育て方を植物専門家が徹底解説!簡単・正しいお手入れで、縁起がいい観葉植物を長く楽しもう
必要な日照時間
シュタインコフによると「できるだけたくさんの日の光に当てるのが最適な結果をもたらします。日照時間が短すぎると、太陽に向かって伸び始めてしまいます。そうすると茎が柔らかくなり、本来あるべきようにまっすぐ力強く立つことができなくなります」 少なくとも1日に数時間、直射日光を当てることが必要だとハレックもアドバイスしています。「西向き、もしくは南向きの窓のそばに置ければベストです」 1日中日光の当たるパティオやバルコニーがカネノナルキにとって「幸せな環境」だというのがハレックのアドバイス。もし置こうと思っている位置に直射日光が当たらないのであれば、栽培用の照明を使いましょう。
水のあげ方
「しっかり水をやりましょう」というのがシュタインコフのアドバイス。「植えている容器に排水穴があることを確認し、そこから水が自由に流れ出るようにしてください。 鉢のなかの土がほとんど乾いた頃に水をやります。土が濡れたままの状態があまり続くと株が腐ってしまいます」 またハレックは水をやりすぎているように感じる場合、それは「光が少なすぎる」ことが原因かもしれないと指摘しています。「基本的には土が乾いてから水をやりましょう。もし水のやりすぎで弱っているように見えるのなら、明るい場所に移動させるか栽培用の照明を取り入れるのが最善の解決策であることが多いです」。
よくあるトラブル
他の観葉植物同様、トラブルが発生することがありますが、定期的にきちんとチェックすることで被害を最小に抑えることができます。 例えばカネノナルキはコナカイガラムシがつきやすいという特徴があります。これは白くて小さい虫で、葉の汁を吸ってしまいます。 「増えると簡単に駆除できなくなってしまうので、見かけたらすぐに対策を講じましょう。コナカイガラムシは葉腋に白い綿の塊のようにつきます。アルコールをつけた綿棒で触れると乾燥して死滅します。目に見えない卵が孵化し続けているため、この作業を繰り返す必要があります。また土壌に使う観葉植物用の浸透性殺虫剤を使うこともできます」
必要な肥料
シュタインコフによると肥料を与えるのは活発に成長している時期。月に1回程度、多肉植物やサボテン用の低窒素肥料を与えるようにアドバイスしています。 冬のような活発に成長していない時期には与えてはいけません。 ※本記事は、Verandaからの翻訳をもとに、モダンリビング デジタルが編集して掲載しています。