ビル・ゲイツが選ぶ「2024年冬に読むべき本」4冊
3. 『The Coming Wave』ムスタファ・スレイマン著
この投稿をInstagramで見る Crown Publishing(@crownpublishing)がシェアした投稿 DeepMind創業者であり、現在はMicrosoft AIを率いるムスタファ・スレイマンの、2023年9月米国刊行の本著。 ビルは、AIの何をどの程度心配すべきかと尋ねられるとき、この本を勧めるそうです。 この1年ほど、私はムスタファ・スレイマンの『The Coming Wave』を読むように勧め続けています。AIに関する本の中で、国家元首やビジネスリーダー、尋ねてくる人たちにこの本を一番お勧めします。 なぜなら、この本は、並外れた機会と将来の真のリスクの両方に対する明確な視点を教えてくれているからです。(「GatesNotes」より引用翻訳) タイミングよく、日本語訳『THE COMING WAVE AIを封じ込めよ DeepMind創業者の警告』が2024年9月に刊行されているので、日本語で読めるのが嬉しいです。
4. 『An Unfinished Love Story』ドリス・カーンズ・グッドウィン著
ドリス・カーンズ・グッドウィンは、ピューリッツアー賞の受賞歴を誇る米国の伝記作家・歴史家。 ビル・ゲイツのお気に入り作家のひとりで、彼女の『リンカン(原題:Team of Rivals: The Political Genius of Abraham Lincoln)』が2022年冬のおすすめに選ばれていました。 2024年4月米国刊行の『An Unfinished Love Story』には、「A Personal History of the 1960s」という副題があります。 20代でホワイトハウスフェローとしてジョンソン大統領のホワイトハウスに出入りするようになったドリスは、リチャード・グッドウィンと結婚(ケネディ大統領とジョンソン大統領のアドバイザー兼スピーチライターの1人)。 お互いのキャリアを追求しつつも、近年、手元にあった歴史関係のの膨大な資料を見直して、激変の時代だった60年代のアメリカの歴史に、自分のパーソナルな記憶を織り込み、大統領史・歴史書でもあるこの一冊を仕上げました。 ビルはこの本を読むタイミングが最高でもあり最悪でもあったと言います。 それは、彼が初の自伝(2025年2月発売予定の『Source Code: My Beginnings』)の執筆に取り組んでいたから。グッドウィンのこの本は自分の執筆への刺激や励みにもなり、またプレッシャーにもなったのだそうです。