ビル・ゲイツが選ぶ「2024年冬に読むべき本」4冊
2. 『The Anxious Generation』ジョナサン・ハイト著
この投稿をInstagramで見る Penguin Press(@penguinpress)がシェアした投稿 現状をまさしく描写している表紙の『The Anxious Generation: How the Great Rewiring of Childhood Is Causing an Epidemic of Mental Illness』は、米国で2024年3月に刊行されました。 著者のジョナサン・ハイトは社会心理学者で、ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスの教授です。 ビルは、スマホそしてSNSとともに成長してきた自分の娘たちや、自分の子ども・学生時代の経験を思い出しながら、この本を読んだようです。 彼は、この本にはほかの本と違うところがあると言います。 それは、今日の子どもたちが直面している危機には、親が子どものデバイス使用に対して制限や管理をしない「デジタル面の放任(digital under-parenting)」と、現実では親が子どもに危険な可能性のあることをやらせない「現実面の過保護(real-world over-parenting)」の二面があることを取り上げている点なのだそう。 これ、ちょっとドキッとします。よね? そして、こう続けます。 (前略)批判的思考と集中力への影響を特に心配しています。私たちの注意力の持続時間は筋肉のようなもので、SNSによる絶え間ない中断やその中毒性により注意力を鍛えることは極めて難しくなっています。 気が散ってワンクリックでドーパミンが分泌されるような状態であっても、集中してアイデアを追い求める能力がなければ、何かに心を集中させてその状態を維持することから生まれる画期的な進歩を世界は見逃してしまうかもしれません。(「GatesNotes」より引用翻訳) ビルいわく、育児中の人や若者を教えたり彼らと仕事をしている人は必読の1冊。特に年齢の低いお子さんがいる方は、年末年始は子どものスマホやSNSの使い方を見直すのに良いタイミングかもしれません。