<MLB速報>マー君、7回1失点で鬼門の中4日をクリアして2勝目!
ヤンキースの田中将大(28)が19日(日本時間20日)、ヤンキースタジムで行われたホワイトソックス戦で今季4試合目の先発マウンドに立ち、7回96球を投げ6安打1失点6奪三振の内容で今季2勝目をつかんだ。初勝利をあげた14日(日本時間20日)のカージナルス戦から中4日登板となったが、8点の援護点をバックに二塁打を4本も打たれながらも丁寧なピッチングで崩れなかった。エース、田中の中4日登板に明るい兆しが見えたのはヤンキースにとっても好材料だ。 鬼門の中4日登板だった。昨季、中4日登板は14試合あったが、4勝3敗、防御率3.71。逆に17試合あった中5日以上の登板では10勝1敗、防御率2.48の数字で明らかに中4日登板は不得意としていた。“爆弾”を抱えている肘、肩への悪影響はデータに出ていた。 だが、田中は、サラディノ、アンダーソンを連続三振に斬って立ち上がると、ヘッドリーの2ランで先制点をもらった後の二回も、しっかりと踏ん張る。先頭のアブレイユに三塁線を破られる二塁打を浴び、A・ガルシアを歩かせたが、好守に救われる。 続くアーシーのショート左を襲ったゴロをトレイエスが逆シングルで捕球すると二塁へトス。二塁のカストロは一塁へ転送しようとしたが、走者が飛び出たのを確認すると、三塁へ送って、二、三塁間で狭殺に成功。うまく得点圏の走者をなくして併殺にしとめた。 ヤンキース打線は二回にも、ホワイトソックスの新人、コービーを攻め、ジャッジ、バード、ロマインの3連打などで2点を追加して田中を援護。4回に田中は、アンダーソン、アブレイユの2本の二塁打で1点を失うが、勝負どころでのスプリットがさえた。ストレートの最速は150キロをこえなかったが、低めを意識したコントロールピッチングに徹した。 勝利投手の権利がかかる5回をテンポよく三者凡退に抑えると、その裏、カストロの3ラン、ジャッジのソロアーチが飛び出して心強いダメ押し点をもらった。8-1の大量リードをバックに6回も2人の走者を出しながらも後1本を許さない。球数も77球と抑えていた田中は7回も続投。この回、先頭のサンチェスに二塁打を打たれ一死三塁とされたが、Lガルシアを149キロのストレートで三振。続くサラディノもスプリットで連続三振に打ちとって意地の無失点。ハイクオリティスタート(7回自責点2以下)で先発の役割を果たした。 ヤンキースは代打・ヒックスの一発でさらに1点を追加すると、リリーフ陣も反撃を許さず9-1のスコアでゲームセット。田中が今季2勝目を手にした。 雨が降る中で、結果を残した田中は、試合後、「慎重になったというよりも、自分自身が安定していなかった。味方の好守にも助けられて、なんとか踏ん張れたのが大きかった。ストライク先行で、いけたらいいなあという気持ちはあったが、なかなか、うまくいかなかったところもあった。その中でテンポよく打たせるところは打たせられたところもあった。(これで)2勝2敗みたいなものです(実際は2勝1敗)。(次も)いい準備をして、それを出して、しっかりと投げていくだけ」と、時折を笑顔を浮かべて語った。