株高の11月、「2Q決算後」を見据えて仕込みたい銘柄の特徴
停滞感が漂っていた株式市場だが、徐々にポジティブな要素が増えてきた(写真:ブルームバーグ)
FOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)、雇用統計発表と重要イベントを消化した11月第1週(10月31日~11月4日)のアメリカ株市場。ダウ平均株価は前週末比458ドル(1.4%)安で5週ぶりの反落となったが、10月の4週間で14.4%高、4100ドルを超す上昇を演じたあとの1.4%安だから、ほんのわずかな調整でしかない。 週末11月4日に発表された10月の雇用統計は、非農業部門の雇用者増加数が市場予想(20万人程度)を上回る26.1万人となり、強めの労働市場の状況を印象づけた。だが、失業率が3.7%(前月は3.5%)に上昇して変化の兆しをうかがわせたことから、「利上げ縮小の方向に変化はない」という結論だったのだろう。 ダウ平均は前日比401ドル(1.3%)高と、5日ぶりに反発。FOMC後の記者会見でのジェローム・パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長のタカ派発言による動揺も、ひとまず収束の方向となった週末だった。 とくに、FRBタカ派=金利上昇でもって揺さぶられたナスダック総合指数が、今回の調整局面での安値となる10月14日の1万0321ポイントを手前にして踏ん張り、4日には前日比132ポイント(1.3%)高とダウ平均と同様に切り返したことは、この先の市況展開にとって重要な意味を持ってくるだろう。ナスダック総合がこの先1万ポイント台で下値を固めていけるようなら、市場の安心感も補強されてくるはずだ。
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岩本 秀雄