私がビットコインに長期投資する理由
国際金融においてドルを置き換える
何十年もの間、米ドルは世界の基軸通貨として機能してきたが、それももう長くは続かないだろう。その主な理由は、アメリカが自国の通貨を武器として活用し、反対する人々を検閲することへの懸念が高まっているからだ。 加えて、アメリカが抱える巨額の債務も、ドルの立場を助けるものではない。米国は34兆ドル(約5032兆円、1ドル148円換算)以上の負債、2兆ドルの赤字を抱え、爆発的に増える利払いは今や年間1兆ドルにものぼる。 これは持続可能ではない。現在の購買力のドルで債務を清算することは不可能だ。言い換えれば、アメリカが債務不履行に陥るか、インフレで未払いの負債の実質的な価値が目減りするかのどちらかだ。 ニクソン大統領は1971年、金本位制からの離脱を宣言した。フランスのシャルル・ド・ゴール大統領が、アメリカがフランスに支払うべき金を回収するために船を送ったからだ。 米連邦準備制度理事会(FRB)と政策立案者たちは2021年と2022年、インフレは一過性のものだと主張したが、インフレ率は約2%という目標の5倍まで爆発的に高まった。FRBと政策決定者たちは、膨大な債務を抱えながら通貨価値を守ることがもたらす結果を知っており、代わりに、購買力を時間とともに低下させ、債務の実質的価値を減らそうとしている。 その結果、ドルを保有する魅力はますますなくなり、投資家は代替手段を探している。その代替手段の中で、ビットコインはますます多くの投資家にとって魅力的に見え始めている。 私の計画は、今、買うことだ。万一、流行ったときのために。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:André François McKenzie/ Unsplash|原文:My Long-Term Investment Case for Bitcoin
CoinDesk Japan 編集部