台風10号 28日頃には北陸を直撃か 接近前から局地的な大雨も 暴風・高波に警戒
28日の雨や風の予想 ~日本の予測モデルGSMによる~
図は、台風の予想進路図ではありませんが、日本の予測モデルGSMによる28日2時の前1時間降水量と風の予想を示したものです。これによると、台風本体によるものと想像される強雨域や暴風域が福井県付近に予想されています。 この予想通りに進むと激しい雨や雷雨による浸水害、土砂災害に警戒が必要です。また、暴風による農作物や農業設備への被害、倒木や停電、計画運休や減便による交通のダイヤの乱れや物流の遅延となることもありそうです。 また、28日以降は、北陸地方の沿岸部に近い所を東進する可能性もあり、そうなると影響は28日以降も長引くでしょう。常に最新の台風情報や天気予報、道路情報をチェックしながら、早めに大雨や暴風への対策をしましょう。
事前の対策
・ハザードマップで、浸水の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握、続いて、避難場所や複数の避難経路、避難方法を確認しておきましょう。 ・側溝や雨どいの排水が問題なく行われるかを確認、併せて浸水に備えて土のうなどを準備しましょう。 ・非常用の持ち出しグッズを準備しましょう。 ・風で飛ばされやすいものは屋内に移動するまたはしっかり固定しましょう。意図せず凶器となってしまうことがあります。 ・暴風により、収穫間近の農作物や農業設備に被害が及ばないように万全の対策をお願いします。 ・停電対策として、懐中電灯を用意する他、ラジオやスマホ用の予備バッテリーも確保しておくと安心です。また、停電時はエアコンが使用できなくなり、この時期は命の危険にさらされることもあります。保冷剤や水入りのペットボトルを冷凍庫に準備しておくと、体を冷やすこともできます。飲用水を凍らせれば、溶ければ飲むこともできますのでおすすめです。また、うちわなども役立ちそうです。
日本気象協会 北陸支店 河原 毅