井上尚弥が地元座間の交流イベントで明かした強さの秘密…異例の”大橋ジムミーティング”開催で「燃えるジム」に相乗効果を期待
大橋ジムには、世界戦のチャンスを待つロンドン五輪銅メダリストでOPBF東京太平洋、WBOアジアパシフィックフェザー級王者の清水聡を筆頭に、元K-1王者の武居由樹、“ミライモンスター”松本圭佑、アマ10冠の大物ルーキー今永虎雅など、才能あるボクサーが多数所属しているが、”ポスト井上尚弥”、”ネクスト・モンスター”と評されるボクサーは、大橋ジムから出てこなければならない。 そのジムの風土が、尚弥の4団体統一の夢も、拓真の世界王者返り咲きの悲願をも後押しすることになるのだ。 「悪い雰囲気のジムで練習をやっても、のらない。後輩がいて、選手がいて、みんなで燃えるようなジムであれば活性化し、相乗効果も出る。いいミーティングだった」 尚弥は大橋ジムが「燃えるジム」に変わる手応えを感じた。 約30分の交流イベントでは、後援会の協力で全来場者に2人のオリジナルタオルが配られ、抽選でのサイン色紙プレゼント、順番に写真撮影にも応じていた。 井上兄弟が、どれだけビッグネームになっても、生まれ故郷座間を離れない理由にも、強さの秘密がある。 「横浜に練習に行っても、東京で祝勝会があっても、生まれ育った座間に帰って気持ちをリセットするのが一番大事なこと。小学1年からボクシングをスタートしたところ。次の日に朝から(座間を)走ると気持ちが初心に戻る。だから座間に住んでいる」 尚弥がそう言えば、拓真も「引退しても座間に住んでいると思う。どこにいっても帰りたくなる街。それが座間」と言い切った。 4団体統一へ向けて揺るがない土台。 座間での交流を終えて、2人は、こんなメッセージを未来ある子供たちへ向けて発信した。 「僕たちを見てボクシングに興味を持った子や、他スポーツをしている子も、こういう機会で、また頑張ろうと思ってもらえれば、僕も目指していく目標に向かって頑張っていく気になる」(尚弥) 「つらいことがあってもコツコツと頑張れば、結果がついてくることを僕が結果を出して伝えられたらいい」(拓真) 尚弥は8月からスパーリングを再開する予定だ。