ヤクルトGM特別補佐就任の青木宣親氏が所信表明「全力でチーム支える。本当に幸せなこと」 小川淳司GM「ゆくゆくはGMという立場で」
今季限りで現役を引退したヤクルト・青木宣親氏(42)が、来季から球団のゼネラルマネジャー(GM)特別補佐に就任することが18日、決まった。球団が発表した。来年1月1日付けで就任する。小川淳司GM(67)に帯同して職務を補佐しながら、プロ、アマチュアなど幅広い分野を視察し、編成部門から戦力アップに注力する。 小川GMは「自分がやっているのと全て一緒です。チームの編成、アマチュア、他球団の戦力分析、あとは自チームの戦力分析、ファームの方の育成も含めて幅広くやってもらうというふうになります。ゆくゆくはとにかくGMという立場で、近い将来チームを強くしていく、良くしていくというところに、青木の実績と経験と、そういうところを踏まえて、チーム力を上げていくというところが全てだと思います」と説明。初仕事は来年1月の新人合同自主トレーニングの視察と、首脳陣のミーティングへの参加となる。その後は、選抜甲子園大会なども視察予定だ。 青木氏は「もともと興味があったというのが一番ですし、違った角度から野球を見るというのもすごく大切なんじゃないかなと思いまして。これから経験しながら、学びながら、自分ができることをこれからやっていきたい。本当に学びながら、気づいたことがあったらいろいろなことを伝えながらやっていきたい」と所信を表明した。 日米通算21年間で通算2730安打を放った実績、経験はもちろんだが、村上ら後輩にも惜しみなく技術や心構えを伝授。チーム内から改革を進めていたが、今度は〝外〟からチーム力アップに努める。 「この立場になった以上、チームの勝ちを優先的に考える必要があると思いますし、そのためにどういうふうに球団としてアプローチしていくかが必要だと思う。そういう行動をしていきたい。気持ちはフラットですね。ただ新しいことをやるということに対しては楽しみにしている部分は当然あるんですけど、すごく重責があると思うので、その辺はとにかく全力でチームを支えていけたらと思います。やっぱりここでこうしてチームを支えていけるというのは自分にとっては本当に幸せなことですし、それはプレーヤーとしてやっているときから一貫してそうなので、またこうしてスワローズで、立場は違いますけど、やれることをうれしく思います」 青木GM特別補佐の誕生は、3年ぶりV奪回へ、この上ない〝戦力〟となる。