「学校のバザーは廃品回収じゃないの!」ゴミ同然の「出品物」ばかりで大揉め。いまどき「PTA」のひどい実態
「物の大切さを子どもに教えられる、バザーの売上は貴重な財源となる、学区内の皆さんに楽しんでいただき地域を活性化できる」などを理由に、”開催しても良いのではないか”との提案が出されたそうだ。 PTA役員たちはそれぞれ腕組みをして考えていたが、その鶴の一声により、一瞬結論は学校側の要望に引っ張られそうになった。 「でもその後、役員経験がある方や地域の役員をやっている方から、バザーの問題点をぽつりぽつりと指摘する声が出始めたんです。その話の内容がひどくて、聞いているうちに、『いや待てよ。本当に開催して大丈夫?』という話になっていったんです」 バザーは保護者や地域住民に「商品」となる物品を提供してもらう作業から始まる。まずこの時点でいろいろな問題があるのだという。 「不用品回収業者が来ると勘違いでもしているのか、単純に常識がないのか、ほとんどゴミのようなものを提供してくる人もいるというんです」 利恵子さんは苦虫を噛み潰したような顔でそう語った。 【後編】では、利恵子さんが経験したさらなる苦悩を詳報する。 取材/文 中小林 亜紀