筋トレや勉強を習慣化したい人が絶対にやってはいけないたった1つのこと
● 心が離れるのに気づかないから 習慣化が「もう手遅れ」状態になる 博士:「さて、心が離れて『もういいや』となったとき、習慣化は終わってしまうのでした。だから僕たちは、そんなふうに手遅れになる前に手を打ちたいわけです」 高橋くん:「ふむふむ」 博士:「しかし困ったことに、『心が離れる』様子は目に見えないので、注意しないとなかなか気づかない」 高橋くんは熱心に聞いています。 高橋くん:「なるほど。だから『気づいたときにはもう手遅れ』ってなっちゃうんですね」 博士:「そうそう。そこで、手遅れに近づいているときにちゃんと『これはマズイぞ』と気づける仕組みをつくります」 博士はコーヒーゼリーを食べ、キリッとした顔をしました。 博士:「それが、日数リセットルールだよ」 ● 日数リセットルール 「2日連続でサボったら、1からやり直し」 高橋くん:「リセット、ですか?」 高橋くんは、まだピンと来ていません。 博士は順を追って説明しました。 博士:「まず筋トレとかを始めるとき、『30日続いたら成功』みたいなゴールを決めます」 高橋くん:「それはいいですね。終わりがあったほうが、がんばれそうですし」 高橋くんはそのアイデアを歓迎しました。 博士:「それで毎日筋トレをしたら、1日目、2日目と数えていく。それが30日になったら成功」 高橋くん:「なんか楽しそうですね」 博士:「そうでしょ。しかし、ここでリセットルール。2日連続でサボったら、1からやり直し。たとえば28日目時点でも2日連続でサボったら、また1日目から」 高橋くん:「えー」 高橋くんは、急激に抵抗を示します。 高橋くん:「ゲームのデータを途中で消されるのと同じですよね。それは嫌だなあ」 しかし博士は「その気持ちが大事だよ」と言いました。 博士:「『リセットは嫌だからやろう』って気持ちがなかったら、サボっても『まあいいか』と思っちゃうでしょ。そして『まあいいか』はあっという間に『もういいや』になって、習慣化は終わってしまう」 高橋くん:「なるほど。日数の更新が止まったら、習慣から心が離れてるってことですね。少し厳しいけど、たしかに効果はありそうだなあ」