日本平動物園のスライダー事故で和解成立 静岡市などが負傷男児側に賠償金194万円
静岡市立日本平動物園(駿河区)内の人気遊具「ローラースライダー」で2010年9月、当時3歳の男児が左足のすねを骨折した事故を巡り、市と遊具を管理する市動物園協会が男児側に194万8431円の損害賠償金を支払うことで6日までに和解が成立した。市が同日の市議会議会運営委員会で、専決処分報告案を15日開会の11月定例会に提出すると説明した。 園や報告案によると、事故に伴う男児側の損害額は243万5539円と算定し、過失割合を市側が8割、男児側が2割とすることで合意した。損害賠償金とは別に市側は見舞金として男児側に24万円余りを支払った。和解は10月16日付。男児の傷が完治した今年4月以降に協議を始めた。 園は事故当時、ローラースライダーで幼児が遊ぶ場合、保護者がひざに乗せて滑るよう指導していたが、園の従業員が父親に対して男児が単独で滑走することを容認し、父親は後から滑走した。男児は左足がフレームに引っかかり負傷した。 園では事故を受け、スライダーを1人で利用できるのは小学生以上とし、3歳以下は利用禁止、4歳以上の幼児は保護者と2人で利用するよう指導している。
静岡新聞社