阪神・湯浅 復活へ「8割」“全快キャンプイン”へ前進だ 手術後2度目のブルペンで20球「もう幸せ」
8月下旬に受けた胸椎黄色じん帯骨化切除術からの復活を目指す阪神・湯浅が、順調にステップアップしていることを明かした。この日は鳴尾浜で手術後2度目のブルペン投球を行い、「8割」の力で捕手を座らせて20球。来年2月1日の“全快キャンプイン”へ、大きく前進した。 「力強く投げました。普通に、強度的にもう全然問題ないので。全力までは行かないですけど、8割くらいの感じです」 日を追うごとに手応えが大きくなる。11月30日に術後初めてブルペン入りした際には、トラックマンで各種データを計測。湯浅自身だけでなく、トレーナー、アナリストらの目から見ても、明らかに手術前とは数値が違ったという。 「(症状が顕著に出始めた)3月くらいから、自分の中でありえないくらい数値がおかしかった。それが30日に測った時は元の数値というか、ホップ成分とかも、今まで通りの数値になっていた」 胸椎黄色じん帯骨化症の影響で、右足の脱力に悩まされてきた。手術するまでは、右足の感覚がないままでの投球を余儀なくされており、当然、思うようなボールは投げられなかった。そこから手術を受け、リハビリ生活へ。同じ難病を克服した三嶋(DeNA)、福(中日)らに助言を受け、サッカーのドリブルなどをリハビリメニューに取り入れた効果もあり、徐々に右足の感覚は戻っている。 「もう、右足(の感覚)がなかった感じなんで。今はもう幸せっすね。右足(の感覚)があって」 ここからはブルペンでの球数も増やしていく方針。「今は2月のキャンプに万全で行けるように」。焦りは禁物。着実に、復活ロードの歩みを進める。(松本 航亮)