「イタリアの宝石」モニカ・ベルッチ、セクシーすぎる美脚を惜しみなく披露!
ティム・バートン監督作品初出演ですね。あのカルト作品、ファンタジー・コメディの『ビートルジュース』の続編で、ヴェネツィア国際映画祭オープニング作品に決まったとのことですが、監督からどのように説得されて出演を決めたのでしょう?
モニカ・ベルッチ : 彼に出会ったとき、この映画のキャスティングはもう終わっていました。私のためにキャラクターを作ったわけではありませんが、ある日こんなふうに言われたんです。「この映画で重要な役があるんだけど、君に演じてほしい」と。それが誰なのかも聞きませんでした。ずっと前から彼の作品や、彼が描く夢のような世界が好きでした。驚きと笑いと感動に満ちた映画を作る彼の能力や才能を尊敬しています。だから喜んでドロレス役を引き受け、あとはお任せしました。今、人生で楽しみたい時期なんです。女優として、あの詩的でファンタスティックな世界に入れてもらえて大変光栄でした。才能ある人たちと仕事をすると、並外れた創造体験ができることに気づきます。個人としてのティムと親しい仲だからこそ、監督バートンとの特別な絆が生まれ、それが創造性の糧となるのです。
ビートルジュースの元妻、ドロレス役で気に入っているところは?
彼女はとてもとても危険な魔術師です。悪魔の夫と同じくらいダークな、正真正銘の悪女。生物学的にはモンスターではなくクリーチャーですが。傷跡は心の傷のメタファーです。思うに、生きている私たちすべての目に見えない傷跡を象徴する存在ではないでしょうか。ビートルジュース(マイケル・キートン)は祖父の死後、リディア(ウィノナ・ライダー)と母親(キャサリン・オハラ)、娘のアストリッド(ジェナ・オルテガ)の暮らしに舞い戻りますが、元妻ドロレスが彼の後を追います。失礼で乱暴なキャラクターは皆を恐怖に陥れますが、彼女自身、生き地獄を体験しているのです! 『シカゴ』、『アリス・イン・ワンダーランド』等を手掛けた衣装デザイナー、コリーン・アトウッドによる素晴らしい衣装、さらに毎日3時間かけたメイクはセットと相まって、役になりきる上で大変役立ちました。とても楽しい体験でした。
第1作から35年ぶりの続編です。待望の映画についてなにか明かしてもらえませんか?
今回も生と死の境が希薄で脆いさまを描いています。キャラクターたちと別れたのがつい昨日のような気がします! 出演者は再び同じ役を演じることをとても楽しんでいました。ウィレム・デフォーやジャスティン・セロー、そして私のような 「新参者」も、すぐに家族のように溶け込みました。今回の映画のすごいところは、タイトルロールこそ男性ですが、話の中心は3世代の女性である点です。彼女たちが団結しようが、敵対しようが、気持ちは通じ合っていて、強い愛情で結ばれています。第1作から35年経ち、女性史上重要な時期にさしかかったこの時点で『ビートルジュース』の続編が公開されたのは偶然ではないように思います。今日、女性は独自の社会的役割を果たすようになりました。まさに歴史的瞬間です。発言することも、気持ちを表現することも恐れなくなり、女性たちは連帯し始めました。女性を愛し、2人の娘を持つ母親として、この映画は時代と共鳴していると思います。