最も身近なアメリカ「グアム」! レンタカー以外に観光客の足ってあるの?
■グアムの公共交通事情ってどうなの?
そんなグアムを観光で訪れて、現地での移動手段にはどんな種類が選べるのか。グアムの場合、滞在30日以内なら日本の運転免許証だけでクルマを運転して良いことになっているため、レンタカーを足にするのが第一の手段。 とはいえ、いきなり左ハンドル右側通行は……なんて不安から、ずっと公共交通機関に頼りたいときだってあるハズ。そんな時、日本でならスグ相談に乗ってくれる電車はどうかと言えば、グアムに鉄道路線は1つもなく、本格的なクルマ社会だ。 本名が「アントニオ B.ウォン・パット国際空港」なグアム空港と、観光客がよく利用するであろうエリア(タモン)のあたりまで約5km離れている。 歩くにはちょっと遠く、それなら空港~観光エリアを結ぶ連絡バスの一つでも出ているかと思いきや、定期路線バスの類はなく、タクシーもしくは事前に送迎サービスを予約しておくのがお約束らしい。パックツアーで申し込めば大抵は空港送迎が含まれている。 タモンのような観光客向けのエリアでは、観光用に特化したシャトルバスが何本か走っている。中でも赤と緑のツートンカラーに塗られた、路面電車風のデザインをした「赤いバス」が有名どころ。似たような配色の観光系循環バスが浅草にも走っているので、違いを比べてみると楽しいかも。 観光用シャトルバスは、各ホテル~ショッピングモール等の大型商業施設とのアクセスを目的にした経路が組まれているものが多い。乗るには事前にチケットをオンラインで手配しておくか、パックツアーなら大抵はフリーパスが付いてくる。 シャトルバスの種類によっては車内でチケットを購入できる場合もある。日本人観光客が割と多いグアムだけあって、観光用シャトルバスの乗り場には日本語併記のバス停標識が置かれていて、英語がぜんぜんダメでも要領は分かるハズ。
■路線バスも走ってます
続いてシャトルバスに当てはまらない公共交通機関に注目してみると、観光客はあまり使う機会がないかも知れないが、実は一般路線バスと言える乗り物もちゃんとあって、8路線ほどが運行している。 路線バスの運営事業者はGRTA(グアム地域輸送公社)。白地と波をイメージした青にボディを塗り分け、側面と後ろにGRTAと書かれている、トラックのような形をしたクルマが路線バスにあたる。 「ブルーライン」や「レッドライン」のように、路線(系統)を色分けで表しているのも特徴。運賃は1乗車1ドル50セント均一、1日乗車券が4ドルとのこと。 観光用シャトルバスとは対照的に、路線バスのほうは地元民向けといった存在感を放ち、利用にあたっては多少の英語力が試される。