【50歳からの断捨離®道 】50代、家の大量のモノに疲れていませんか?「モノがたくさん=豊か」は昔の話。今は断捨離で身軽に生きる時代です
♦服をはじめ身に着けるものは、寝室の押し入れに収まる量だけ
「最後に服や部屋着、アクセサリーなど身に着けるものすべてをまとめてしまってある場所をご紹介します。寝室として使っている和室の押し入れが、私のクローゼットです」 洋服はこの押し入れにあるもので全て。今の季節に着るものをハンガーにかけ、シーズンオフの服はタンスの中に。衣替えはハンガーの服とタンスの中を入れ替えるだけで完了。 「衣替えのときに毛玉や穴があいていないかチェックし、そうであれば手放します」
タンスにはほかにもインナー、ハンカチやふろしき、靴下やストッキングなどが整然としまわれている。 「タンス(息子のおさがり)は、この一棹のみ。ここに身につけるもの、装うものをすべてしまってあるので、おでかけのときはこの和室であれこれコーディネートします」
「そしてこの部屋にはもうひとつ押し入れがあるのですが、そこには布団(ベッドは使っていません)やスーツケースをしまっています」 和室にあるもうひとつの押し入れ。ここも空間に余裕をもたせて収納。 「ふすまを開けたとき、びっしりとモノが詰まっているより、スペースがあったほうが気持ちいいでしょ。 昔は『モノが多いこと=豊か』でしたが、現代はモノが多いことでモノに振り回され、逆に疲れてしまっている方が多いように思います。そのため 自分が管理できる量のモノを手入れしながら使う生活の心地よさ 掃除がしやすく、モノの出し入れがラクな家の快適さ それらをお伝えできたらと思い、この連載ではお話ししてきたつもりですがいかがでしたでしょうか」
「私はお天気の良い日、リビングから自分が植えた花々が咲く庭を眺める時間が至福の瞬間です。ときには窓から差し込む日光の中、磨きあげた床の上に子どもようにごろんと寝そべり、思う存分に日向ぼっこもします。どれも自宅ならではの楽しみです。ぜひご自宅を自分にとって最高に気持ちのよい場、元気がチャージできる場、つまりはパワースポットにしてみませんか」 リビングルームから窓越しに見た、お庭の様子。あまりにも窓がきれいなので、まるでガラスがないかのよう。 「でも毎日磨いているわけではなく、一か月に一度くらいですよ。庇もあるし、夜は雨戸を閉めているのでそれほど汚れないものです。大事なのは汚れをためないことなんです」
大澤ゆう子さん 断捨離トレーナー。1960年群馬県生まれ。断捨離提唱者やましたひでこさんのベストセラー「新・片付け術 断捨離」で断捨離を知り、2012年に第一期断捨離トレーナーとなる。長年、大手ハウスクリーニング会社の代理店を営んできた経験から人気テレビ番組「ウチ、断捨離しました!」(BSテレビ朝日)では〝ピカピカの魔術師〟としてたびたび登場。自宅では月2回、断捨離と掃除の基本などを教える「断捨離&掃除の学校」を開催、多くの断捨離と掃除の悩みに向き合っている ※断捨離はやましたひでこさんの登録商標です