元不登校YouTuberゆたぼんはなぜ学校に?本人が語る現在地と背中を押したEXIT兼近大樹の言葉
■行かないという選択肢もある「自由登校」という考え方
途中、大阪から沖縄へ引っ越すこともあったが、不登校は継続。中学になっても学校には行かなかった。「小学校の時に不登校になったが、不登校じゃなくて『自由登校』だった。行っていない間は本当に自分のやりたいことをやっていた。自分で勉強したい時は自分で勉強した。遊びたい時は遊んで、ゲームしたい時はゲームした。もう本当に自由な感じで過ごしていた」。ゆたぼんが、常に父から伝えられていたのは、学校に行かなくていいのではなく、行きたくなければ行かないという選択肢もある、ということ。これが「自由登校」の意味合いだ。「不登校は、自分はダメだと思うことは全然ない。僕も不登校だったが、全然不幸じゃなかった。だから不登校でも不幸じゃない。こういう生き方もある。学校に行きたい子は行ったらいいし、行きたくない子は別に行かないでもいいよ、という提案を発信している」。 それでもなかなか、実際に学校に足が向かなかったゆたぼんが、中学3年生の2学期に学校に行くことにした。大きなきっかけとなったのが、ABEMA Primeで兼近が、ゆたぼんに向けて投げかけた言葉だ。 「学校に行けとは言わないけど知った方がいい。この社会は学校に行った人たちでできている」 「そんな人たちの人生を理解して感性に合わせられる能力があるからこそ、それとは違った自分を演出できる」 これを聞いたゆたぼんは「中学校には行きませんという動画をアップしていたが、この時から1回は中学校に行ってみようかなと思った。学校に行って、どういうところか見ておいた方がいいよ、みたいな感じで言っていたので、 そうしようと思った。やっぱり学校に行った方がいいよと言われて行くのではなくて、学校に行きたいと思った時に行く方が楽しい。そのタイミングが中学3年生の2学期だった。行ってみたら楽しかった。友だちもすぐにできて、ずっと遊んだりもした。勉強はよくわかんなかったけど、でも本当にすごく楽しかった。でも、それなら中学1年生の時から行ったらよかったと言われるが、それはそうじゃない。あくまで自分が行きたいと思って行ったから、それが楽しかった」。 これに兼近は「これだけ喋れる子だし、たぶん大人との交流も今までもいっぱいあったはず。学校の皆さんとのコミュニケーションなんて、本人からしたらちょろいもので、なんか『強くてニューゲーム』をやっている感覚。大人と喋ったことがあまりない子どもたちの中に、1人だけコミュニケーションが上手な人が入ってくると、周りも注目する。自己顕示欲、承認欲求も満たされるだろうし、子どもとしては最高の環境だろう」と述べた。