スイングに迷っても一発解決!? 「レディースクラブをゆっくり振る」を試せば正しいタイミングを取り戻せるって本当?
全体のスピードはゆっくりでも、インパクトゾーンでヘッドを加速させたり、タイミングを取る必要があります。そうすることで普段のスイングでは感じられなかった、自分のスピードの出し方やタイミングの取り方、加速のイメージが体感しやすくなります。 また、遅いヘッドスピードでボールを打ってみると、適正ロフト角やシャフトフレックスが非常に重要なことも感じ取れると思います。 レディースクラブをゆっくり大きく振ることで、数字やクラブスペックには詳しくない女性たちのクラブ選びが、シビアで難しいことも共感してあげることができるのではないでしょうか。
スペックに迷ったら「軽→重」「軟→硬」というスペック移行が自然
男性ゴルファーなら数回レディースクラブを打っただけでも、普段使っている自分のクラブとはまったく異なる「速く振れる感覚」や「力の入れどころ」などが体感できるはず。
自分のスイングのクセや、クラブやシャフトに対する扱い方のようなものも自ずと感じられます。ただこれらは男性にとって、あくまで練習です。主役は女性ゴルファーなので、スペックを選ぶ際の注意点にも触れておきます。 ある程度、自分の好みや振り心地の感覚がある女性ゴルファーなら、自分で選ぶのが理想です。スペック選びで女性が迷っていたら、付き添いの男性は18ホールラウンドする疲労を考えて、アンダースペック側を提案してあげてください。 軽い方、軟らかい方といったアンダースペックのクラブで、飛ばなくなったり芯に当たりにくくなったりする心配はありません。重いクラブや硬いシャフトへ移行するのは、ヘッドスピードや腕前が上がったのをきっかけに行えばいいのです。 軽くて軟らかいアンダースペックのクラブから使い始めても、徐々に必要な重さや硬さのスペックへの移行はできるのです。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール