大学サッカー12年ぶり日本一など2冠「偉業」たたえる 阪南大、Jリーガーも誕生
阪南大(大阪府松原市)の体育会サッカー部が今年9月、第48回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで優勝し、12年ぶり3度目の日本一に輝いたことをたたえる祝賀会が大阪市内で開かれた。U-19(19歳以下)で日本代表歴があるDF野瀬翔也主将(4年)は「優勝できたのはさまざまなサポートのおかげ」と周囲に感謝。大学側はチームの活躍をたたえた。 今季のチーム目標は「3冠」。総理大臣杯に加え、11月の関西学生サッカーリーグ1部で関西大などの強豪を退け、8年ぶり9度目の優勝で2冠とした。チームを指揮する朴成基(パクソンギ)監督は「少しだけ運がよく優勝できた」と振り返る。 12月の全日本大学サッカー選手権(インカレ)に向け、野瀬主将は「挑戦できるのは私たち阪南大サッカー部だけ。3冠を達成できるよう頑張りたい」と意気込んだが、18日に敗退が決まり、惜しくも3冠を逃した。 ただ、今季のチームからはJリーガーが誕生。J3のザスパ群馬に内定した野瀬主将は「ヘディングや対人の強さを生かし、チームの勝利に貢献したい」と抱負を語る。MF齋藤遼太選手(4年)はJ2のV・ファーレン長崎に加入予定で「プロの舞台で1日でも早くプレーし、結果で恩返ししたい」とコメントした。 祝賀会では、阪南大の加藤清孝理事長が今季の活躍を「偉業。学生らに無限の可能性という力を与えてくれた」と感謝。系列の阪南大高も年末年始の全国高校サッカー選手権大会へ3年ぶりに出場することが決定しており、同校サッカー部の濵田豪監督は「大学日本一は高校生の刺激になっている」と活躍を誓った。