初心者が「〇kmを完走しよう!」「〇時間で走り切ろう!」はNG…ランニング時間はたったの10分間でもいい理由
■①歩いて10分の場所まで走るプログラム これは「距離」を目標にして走るプログラムです。歩いて10分くらいの場 所まで走ってみましょう。途中で歩いてもOKです。 歩いて10分の場所は、距離でいうとおよそ800ⅿ、往復で1.6kmです。 公園や橋、コンビニやパン屋さんなどの、目標の場所を決めて走ると、なんとなく走るより、とてもラクに走ることができます。 往復の距離をムリなく走れるようになったら、さらに少し遠くの場所を目標にして走ってみましょう。続けていると、確実に距離がのびていくので楽しくなってきます。
距離はどんどんのばしたくなりますが、「もうちょっといけそう!」と思えるくらいで留めておきましょう。心身ともに負担をかけすぎないのがポイントです。 はじめのうちは、走るペースは「息が上がらないペース」がいいと思います。 心拍数でいえば、110~120程度が目安です(スマートウォッチでは心拍数を測ることができます)。110はウォーキングでも達する心拍数です。 ランニング時に、息を「吸おう」とする人がいますが、走っているときは「吐く」ことを意識してください。
息を吐くと、次は勝手に空気を「吸う」ようになり、呼吸は自然と続いていきます。吐くことで肩の力みが抜け、より呼吸がしやすくなります。 ■②10分間動き続けるプログラム これは、10分間走り続けるプログラムです。「時間」を目標にして走ります。早歩きの延長くらいの速さで、とにかく走り続けましょう。 つらいと思ったら、歩く速さで「走る」という動きを続けていきます。走っているときは、「10分間走り続けられたときの感動」をイメージしてみてください!
つらいと思ったら①のプログラムに戻ってOKです。 慣れてきたら、15分、20分、25分と小刻みに時間をのばしていきます。苦しくなったらレベルを下げる。でもやめない。これが大切です。 日常生活で運動と縁のない人も多いと思います。1日8000歩以下の人が多い現代社会です。 体に「走るモード」が搭載されていない中で走るのはキツイに決まっているのです。 「歩き」も入れながらランニングを続けていると、自然と心肺機能が上がり、「1カ月前はあんなにつらかったのに!」と思う距離や速さで、ラクに走れるようになります。