ジープの代名詞「ラングラー」新型発売。予想外のプライスダウンはZ世代へのアピールとシェア拡大が狙い
ちなみにアンリミテッド ルビコンでは、後輪の駆動軸に新しく「フル・フロート・リアアクスル」も採用。セミフロート構造を採用する従来の機構と比べ、より強固で堅牢な構造を実現。トレーラーなどを牽引する際の最大牽引能力も向上している。 ■ボディサイズや車重について 新型モデルでは、ボディサイズも若干ながら変更している。アンリミテッド スポーツとアンリミテッド サハラが全長4870mm×全幅1895mm×全高1845mm、ホイールベース3010mm。アンリミテッド ルビコンは、全長やホイールベースはほかのグレードと同じだが全幅は1930mm、全高は1855mm。アンリミテッド ルビコンのみ、全幅が先代モデル比で35mmワイド化されており、そのぶん、より迫力あるフォルムを生み出しているといえるだろう。
なお、車両総重量は、アンリミテッド スポーツで2265kg、アンリミテッド サハラは2275kg、アンリミテッド ルビコンが2385kg。先代モデルでは、アンリミテッド サハラ2235kg、アンリミテッド ルビコン2305kgだから、いずれも先代比でやや重い車体となっている。そのぶん、燃費性能も少し落ちているようで、WLTCモード値で先代モデルは9.4~10.0km/L、新型モデルは9.2~9.8km/Lとなっている。
■新型ラングラーの内装・ナビについて 室内では、新型のフロントシートに、ラングラーでは初搭載となる12ウェイ・パワーシートを全車に標準装備する。運転席と助手席それぞれで、快適なシート位置を電動で簡単に調整できる機能だ。また、シート素材には、アンリミテッド スポーツがファブリック、アンリミテッド サハラが、フロントシートに「Jeep」ロゴの刺繍を入れたプレミアムマッキンリー(合成皮革)を採用する。最上級のアンリミテッド ルビコンは、本革のナッパレザーシートで、フロントシートには「Rubicon」ロゴの刺繍も施している。