定額減税の調整給付金はいくらもらえる?年金受給者が知っておきたいポイント4つ
調整給付金とは
減税開始から2024年12月支給分までの税額が減税額を下回った場合、その差額が支払われます。 この支払金を「調整給付金」といいます。 減税しきれなかった分を、給付金という形で還付するものです。 調整給付金を支給するのは、居住地の市区町村です。 住民税だけでなく、所得税も含めて支給します。 年金受給者の定額減税と調整給付金の概要について解説しましたが、次章では、年金受給者の調整給付金に関する「よくある質問」について、Q&A形式で回答します。
年金受給者の調整給付金に関するQ&A
調整給付金は2024年度限定のもので取扱いも急遽決まったため、詳細はわからないという人も多いでしょう。 年金事務所でよくある質問を中心に回答しますので、年金受給者の人は確認しておきましょう。 ●Q1.調整給付金はいくらもらえるの? 調整給付金の金額は、減税しきれなかった金額を1万年単位で切り上げて計算します。 減税額が8万円、減税開始から2024年12月支給分までの税額(所得税と住民税の合計)が5万5000円の場合、減税しきれない金額は3万5000円ですが、調整給付金は4万円です。 結果的に、5000円得したことになります。 ●Q2.調整給付金を受け取るための手続きは? 手続き方法は、居住地の市区町村によって異なります。 市区町村から給付金額が記載された「確認書」が送付され、本人確認書類や振込口座の確認書などを同封して確認書を使って申請するのが一般的です。 マイナンバーカードを使ってオンライン申請できたり、公金受取口座の登録があれば申請不要とする市区町村もあります。 ●Q3.調整給付金はいつ受け取れますか? 受け取り時期は、居住地の市区町村によって異なります。 申請後、1か月程度で振込される自治体が多いようです。 また、申請するための確認書が送付されるのは、7月から8月くらいです。 ●Q4.調整給付金の計算基礎となる所得税額の計算方法は? 国民に早期に減税を実感してもらうため、所得税額は2023年度の所得税額を使用しています。 しかし、前年の所得によって確定している住民税と異なり、所得税額は今後の年金収入や扶養家族数などによって変わる可能性があります。 調整給付金額の不足が判明した場合、2025年以降に再計算して調整給付金が支給されます。