【日本ハム】新庄剛志監督(52)覚悟の3年目・大航海の果てに見た景色 プロ野球12球団担当記者が見た2024年
2024年のプロ野球、セ・リーグは巨人が4年ぶりに優勝し、パ・リーグはソフトバンクが4年ぶりに制覇、日本シリーズでは、リーグ3位から勝ち上がったDeNAが26年ぶりに日本一の栄冠を勝ち取った。 フジテレビ系列12球団担当記者が、そんな2024年シーズンを独自の目線で球団別に振り返り、来たる2025年シーズンを展望する。 第2弾は、パ・リーグ2年連続最下位から2位へと躍進した北海道日本ハムファイターズ。 【画像】本拠地最終戦セレモニーでファンに感謝の言葉を伝える新庄剛志監督
監督物語は最終章へ
「日本ハムを変えていく、プロ野球を変えていく、僕しかいない」 そう宣言した3年前の監督就任会見(2021年11月)。 それまでの3年間はリーグ連続5位と低迷していたチーム、きっと新庄監督が新たな風を吹かせてくれる。新指揮官の発言に、ファンはただならぬ期待を抱いた。しかし蓋を開けてみると、2年連続最下位と散々たるもの。ファン、そして我々も落胆の色を隠せなかった。 だが、今となってはそれすら新庄劇場、「勝負の3年目」に向けた確たる布石だったのだと感じる。 監督就任2年目シーズンの本拠地最終戦のセレモニー(23年9月)で、新庄監督は次のように締めくくった。 「来年で3年目です。勝負の年です。新庄剛志、監督という名の物語は最終章を迎えます。ファンの方たちとともに頂点を目指したい。本気で死ぬ気で戦っていきます」 また、新庄監督はシーズンオフの期間中に、記者の前でこんな話をしてくれた。 「人生で今が一番楽しいんですよね。監督にさせてもらっていきなりポーンと優勝もいいけれど、なんかそういう人生って僕はあんまり、正直面白みがないといういか、楽しくないというか。ファンの方たちには本当に申し訳ないけれど、今年最下位、去年も最下位、ここからガーンと一気に上にいくというドラマをすごく楽しみにしているし、僕がそういう人生なんで」 いよいよクライマックスを迎える新庄劇場。日本一を約束した就任3年目、日本ハムの「快進劇」が始まった。
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