【新日本】超大物ヤングバックス 1・5 参戦 王者オーカーン組が迎撃予告も…タッグ戦線は風雲急
米国・AEWのヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)が26日、新日本プロレスのIWGPタッグ王座(現王者はグレート―O―カーン、HENARE組)への挑戦表明を繰り出した。来年1月5日に東京ドームで行われる合同興行「レッスルダイナスティ」での王座挑戦が決定的に。〝超大物〟の参入で、IWGPタッグ戦線が風雲急を告げてきた。 【写真】ヤングバックスの迎撃を予告するオーカーン 新日本は現在「ワールドタッグリーグ(WTL)」の真っただ中。26日福島大会ではBブロック公式戦が行われ、現王者のオーカーン&HENAREがEVIL&成田蓮を下し、2勝目を挙げた。 そしてオーカーンがマイクアピールを始めたところで、場内が暗転。会場ビジョンにVTRで登場したのがヤングバックスだった。 まずはマシューが「俺たちが〝The EVPs〟ヤングバックスだ。日本で最も成功を収めたタッグチームであり、バレットクラブでもビッグネームだった。プロレス専門誌の殿堂入りにも選ばれた」と自己紹介。ニコラスが「俺たちは今、危険とは無縁のこの自宅で平和に仕事をしている」と笑みを浮かべると、マシューは「だが、お前も俺も疲れ切っている。だから1月5日に日本に戻ることを決めた」と、すでに参戦が発表されていたレッスルダイナスティの話題を始めた。 2019年1月まで新日本マットで活躍し、米AEWでも絶対的な存在に君臨するヤングバックスの対戦カードには、注目が集まっていた。ニコラスは「俺たちが引退する前に、やるべきことが一つある。それはIWGPタッグのベルトをもう1回俺たちの腰に巻くことだ」と挑戦を明言。最後はマシューが「東京、リッチになった俺たちが帰ってくるぜ。楽しみにしてろ。オヤスミ」と、不敵に締めくくった。 ヤングバックスは新日本時代に7度もIWGPジュニアタッグ王座を戴冠し、2018年6月には階級を超えてヘビー級のIWGPタッグ王座も奪取した実績がある。今年10月にAEW世界タッグ王座(現王者はアイザイア・キャシディ&マーク・クイン)から陥落したものの、世界一のタッグチームの呼び声が高い。また「ジ・エリート」で共闘するオカダ・カズチカの盟友として、日本でも高い知名度を誇っている。 超大物の参入にオーカーンも「余たちが相手してやる」と迎撃を宣言した。その一方でオーカーン組以外のチームがWTLで優勝した場合は、来年1月4日東京ドーム大会でタッグ王座に挑戦する可能性もある。WTLの優勝争いとともに、ベルトを巡る各チームの思惑からも目が離せなくなってきた。
岡本佑介