1年球児で甲子園一番乗り 加藤学園・太田、大物の風格も センバツ交流試合
◇○加藤学園3―1鹿児島城西● 2020年甲子園高校野球交流試合は第3日の12日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、加藤学園(静岡)が鹿児島城西に3―1で初出場対決を制した。 【劇的なランニングホームランを写真特集で】 全国に4万7000人いる今年の1年生球児で、甲子園一番乗りを果たした。魔物がすむと言われる甲子園。だが、「監督や先輩から思いっきりいけと言われて、緊張が解けた」と、魔物を恐れたそぶりもない。 両チーム無得点で迎えた六回1死。「力負けしないようにいこう」と、1ボールから高めの速球を力強く引っ張って左中間二塁打。大村の中前打で先制のホームを踏み、両手をつき上げた。三回の三塁打を含めてチームで唯一の2安打をマーク。ダイビングキャッチを披露して、守備でも魅せた。 チームがセンバツ出場を決めた今年1月は中学3年生。「足があり、思い切りがいい」と米山監督に買われ、5月中旬からチーム練習に加わった。「メンバーを外れた先輩の分までやらなきゃ、と思った。悔いなく、楽しくやれた」。プレーも堂々とした立ち振る舞いも、大物新人の風格を漂わせた。【尾形有菜】