フランスギャロ事務所で共同会見に臨む矢作調教師（右）と坂井騎手（撮影・増本隆一朗）

矢作芳人調教師（63）＝栗東＝と坂井瑠星騎手（27）＝栗東・矢作＝が、フランスギャロ事務所で行われた共同会見に臨んだ。 －－矢作調教師は昨日（3日）フランスに到着。けさ見た馬の状態は 「アイルランド（愛チャンピオンS3着）を使ったことで非常に良くなっていて、今朝見た馬体も非常にフィットしているなと感じました」 －－4日朝のロンシャンの馬場状態を示す数値は3・7で「SOUPLE」の重馬場。日曜日も同じくらいの数値が予想される。日本馬はこれまで重馬場に苦戦してきたが、シンエンペラーはどうか 「彼の走り方から、この馬場が向いていると思って連れてきたので、フランス産馬でペティグリー（血統）の後押しもありますので、これまでの日本馬とは違うと考えています」 －－この馬はアルカナ社のセールで購入した 「私はセリに行くとほとんどの馬を実際に見ますが、あのセリではこの馬一頭が飛びぬけていました。ですから、どうしても欲しかった馬ですし、（藤田）オーナーにも強く勧めて、オーナーもこの馬をどうしても欲しいということで、手に入れられたことは非常にラッキーだと感じています」 －－これが2度目の凱旋門賞に参戦。前回と比較して 「2年前のステイフーリッシュ（14着）と比べて圧倒的にチャンスが大きいと思っています。それは馬場に対する適性が非常に高いからです」 －－前走は日本から連れてきた馬の中でも今までにないいい走りをしていたと思う。前走を振り返って 「アイルランドの時点では馬の状態が上がり切っていなかったので、その中であのメンバーとの戦いは正直厳しいものがあると思っていました。3着と言う結果には非常に満足しています」 －－前走後はどのように調整してきたか 「アイルランドの競馬自体が馬場もよくてそれほど大きな負担にならなかったので、すぐに凱旋門賞に向けて立ち上げることができました。順調に状態は上がってきていると思います」 －－激しい調教をしてきたか、それとも休養するような形で調整してきたか