13日に台湾総統選 圧力強める中国との関係が争点に…若い世代には閉塞感も 日本への影響は?【#みんなのギモン】
■国民党をひいき 民進党を敵視する中国
たとえば民進党が勝利した場合、台湾からの輸入品のうち、関税優遇措置を停止する品目を拡大する方針をほのめかしています。つまり、中国市場では売りにくくなります。一方で、高級魚の中国に対する禁輸措置を解除していて、これは「国民党の求めで解除した」と、あからさまにひいきしています。
■世論調査をねつ造? フェイクニュース? 中国が介入か…
ただ、総統選挙のたびに露骨に介入すると台湾の民意が離れることも、中国は理解しています。そのため、今回は「やり方を変えている」と台湾側はみています。 たとえば、ネットメディアの記者が世論調査をねつ造し発表した疑いがもたれていますが、これは中国の関与も疑われていて検察が捜査しています。ほかにも、SNSでフェイクニュースをすでに流し始めているともいわれています。やり方が巧妙になっているという専門家の指摘もあります。
■選挙結果 日本にどう影響する?
台湾と日本は地理的に近いゆえに、選挙の結果次第では安全保障上の問題が懸念されています。 次の政権になり、中国との関係が急速に悪化して、中国が本当に武力を行使する場合、アメリカの介入も考えられます。そのときにアメリカ軍の重要な拠点になるのは日本にある米軍基地です。 もし中国の矛先がそれらの基地に向いたら、日本の安全も脅かされるのでは、と専門家はみていて、全くの他人ごとではありません。しかも台湾には今、日本人が約2万人いますが、その安全確保も不可欠です。そして台湾や中国と日本の経済関係、人の往来なども今まで通りとはいかなくなるかもしれません。 13日の夜には、総統選挙の大勢が判明するとみられます。 (2024年1月12日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html