農村で書店を始めた文在寅氏、尹大統領の“自滅”に小躍りする理由とは 「収賄の被疑者として逮捕・投獄の危機が忍び寄っていた」
尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の“自滅”を喜んでいるのは、李在明(イジェミョン)氏だけではない。前任の文在寅(ムンジェイン)氏も内心、小躍りしているというのだ。 【写真を見る】「50代でこの美貌!」キム・ゴンヒ大統領夫人の整形ビフォー&アフター
言うまでもなく文氏は強硬な対日政策を取り「戦後最悪の日韓関係」をもたらした日本の天敵で、「対日協力路線」の尹大統領の対極にある。とはいえ、政治の第一線から退いたはずの文氏にとって、なぜクーデター失敗が望ましいのか。それは、韓国の大統領は退任後に逮捕・投獄されるという“慣習”が、文氏にも迫ってきていたからに他ならない。現地記者が言う。 「文前大統領は、両親の墓所がある農村地帯の梁山(ヤンサン)市平山(ピョンサン)村に自宅を構え、2023年4月に書店『平山書房』を開業して店主になりました。自宅から徒歩5分の所にある一軒家を約8億5000万ウォン(約8700万円)で購入し、改築したというのです。本人は雑誌のインタビューに“昼間は農作業をして、休憩時間や夜に本を読んでいる”と答えていました」
逮捕・投獄の危機が迫っていたが……
平山村に移住してからは、彼を目の敵にする過激な保守団体のデモに見舞われることもあったのだが、それでも悠々自適の様子で、 「本人はサツマイモを植え、またタマネギやジャガイモを収穫する農作業風景や、エプロンをまとって本屋の店頭に立つ姿を、SNSにアップしています」(前出記者) まさに晴耕雨読の日々。が、そんなのどかな隠居生活にも、逮捕・投獄の危機が忍び寄っていた。「コリア・レポート」編集長の辺真一氏が解説する。 「引退後も一定の影響力を持っており、現在でも重要局面では野党議員が文氏詣でをしています。そのため尹大統領は、李在明氏とともに文氏も収監せんと画策しており、検察を使って娘・ダヘ氏の“前夫の問題”を取り上げながら、文氏自身の収賄疑惑を調査してきたのです。文氏にしてみれば、気が気でなかったと思います」 ダヘ氏の前夫は、航空業界の経験がない。にもかかわらず、義父の文氏と近しい元国会議員が設立した格安航空会社の役員に就任したことが“特別採用”だったのではないかとの疑惑を持たれている。