13日に台湾総統選 圧力強める中国との関係が争点に…若い世代には閉塞感も 日本への影響は?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
♢ ♢ ♢
13日、台湾では新たなリーダーを選ぶ「総統選挙」が行われます。 台湾は日本の隣です。与那国島からの距離は約110キロメートル。直線距離では東京から伊豆半島ほどなので、条件がよければ与那国島から台湾が見える近さです。物理的な近さだけではなく、貿易上も日本との関係が非常に深く、多くの観光客もお互い行き来しています。 親日家も多く、これまで8年間トップを務めてきた蔡英文総統は、日本で大きなことが起きるたびにSNSに、日本語でメッセージを投稿してきました。
能登半島地震が発生すると、即座にお見舞いメッセージを投稿。5日にも「日本有事はつまり台湾有事です」と、6000万円の寄付を決めたと投稿。その後、市民からは11億円以上の義援金が集まったといいます。 今回の選挙は任期満了を迎える蔡英文総統の後任を選びます。関わりの深い日本にも影響する、非常に大事な選挙です。 そこで、以下のポイントを中心に詳しく解説します。 ●争点は中国 その戦略は ●日本への影響は
■3候補者それぞれの立ち位置は?
総統選挙は4年ごとに行われますが、その都度「台湾統一」を掲げ圧力を強めている“中国との関係”が、大きな争点になってきます。 今回も、候補者それぞれが“中国との向き合い方”が異なります。 与党・民進党の頼清徳氏は中国と距離を置き、アメリカとの関係を重視する姿勢をとっています。現在の副総統を務めている人物で、蔡英文政権の継承を訴えています。 一方、中国に「近い」とされているのが最大野党・国民党の侯友宜氏です。対話を通じて中国との緊張緩和を訴えていて、親中派からの支持が厚い。 もう一人の野党第二党・民衆党の柯文哲氏は、この2大政党を批判し「アメリカと中国の対立のかけ橋」を訴えています。 民進党がアメリカ寄り、国民党が中国寄り、民衆党がその中間、という立ち位置といえます。また、3人とも日本との関係は引き続き重視する姿勢です。