トヨタガズーレーシング、スーパーフォーミュラで人材育成を目的に新チーム 企画・監修は豊田章男トヨタ会長 スーパーGTではサッシャが復帰
◇TGR、来季の参戦体制発表 トヨタ自動車のレース活動を担う「(TGR)」は25日、来季の参戦体制を明らかにした。世界ラリー選手権(WRC)と世界耐久選手権(WEC)は発表済みで、今回は国内レースが中心。スーパーGTのGT500クラスはサッシャ・フェネストラズ(25)=アルゼンチン=が3年ぶりに復帰。SFは人材育成を目的にした新チームを立ち上げ全13台に拡大した。また、今季スーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)を戦った中村仁(18)が欧州レースに参戦する。 TGR-Dが排気量2リットルの4気筒ターボエンジンを供給するSFは、ドライバーに加えエンジニアやメカニックの人材育成を目的にした新チーム「KDDI TGMGP TGR-DC」が誕生した。 今季まで2年間ホンダエンジンで戦ったTGMがTGR陣営に加わるかたちだが、新チームの企画・監修はモリゾウこと豊田章男トヨタ会長が務める。チーム代表兼監督が片岡龍也で、チーム運営をトムス、TGMメンバーはレーススタッフという体制だ。 ドライバーは今季までKONDOの小高一斗と、インパルからスポット参戦した平良響。SFLでタイトルを争った野中誠太がリザーブという陣容で、若さあふれる走りが期待される。 また、インパルのラインアップが大きく変わった。SF開発車のテストを担当した高星明誠が、初のレギュラーシートを獲得。スーパーGTでは日産のエースとしてタイトルを争う実力派が、来年1月に32歳を迎える遅咲きのルーキーとなる。同僚はWECを戦ったオリバー・ラスムッセン。今月中旬の公式テストに2人とも参加し、着々と足場を固めていた。 坪井翔が初タイトルを獲得したトムスは、37号車にフェネストラズが乗り、3年ぶりにシリーズ復帰。KONDOは19歳のザック・オサリバンを起用し、TGRの外国人選手は3人になった。
中日スポーツ