日田市は「脚物」得意な家具産地だが「検索しても出てこない」…ブランド確立へ新タイプ「教育用家具」
「きみの木」以外にも、家具に国指定重要無形文化財の小鹿田焼や漆塗りなどの伝統工芸を組み合わせた作品を発表するなどして「ものづくりの聖地日田」をアピールしてきた。
海外から押し寄せる既製品に押され、業界の苦境は続いているが、近年は「日田のものづくり」にひかれて市外から入社する若者が増えている。中村さんは「彼らに今風の3K(給料、休暇、かっこいい)を十分与えられるような業界にしたい」と力を込める。
代表を務める日東木工社長、河津啓治さん(64)は「(活動は)継承するだけではなく継続することが大事。これまでやってきたことを、質を落とさずに続けていきたい」と話した。(秋吉直美)