西武・野村大樹、あと一人から〝継投ノーノー〟阻止の三塁打 「余裕でフライアウトと思ったら佑京さんがめちゃくちゃ下がったんですよ」
◆ソフトバンク2-0西武(25日、みずほペイペイドーム) 7月初めまでソフトバンクでプレーした野村大樹内野手(24)が、西武を屈辱から回避させる一打を放った。継投でのノーヒットノーラン献上まであと1人だった9回2死。オスナの真っすぐを左中間に打ち返した。 ■SNS騒然…監督休養の松井稼頭央さんがベルーナドームに【写真】 「余裕でフライアウトと思ったら(中堅の周東)佑京さんがめちゃくちゃ下がったんですよ。もしかして行く(本塁打)かと『入ってくれ』って思って」。フェンス直撃の三塁打。「オスナに『やめろ』と言われました。試合前に『ホームランだけは絶対打つな』って言われていたんですけど」と振り返った。 8月下旬からファームにいた間、好調時と不調時の打撃の映像を見比べて研究を続けた。9月10日に1軍復帰後は41打数14安打、打率3割4分1厘と好調だ。みずほペイペイドームでは移籍後初出場。試合前は「声援がなかったら寂しいので飛ばしてほしいです」と笑っていたが、古巣に強烈な恩返しだ。 西武は同ドームで一昨年は東浜、昨年は石川にノーヒットノーランを許した。今回は2軍も7回まで無安打で“親子ノーノー”の恐れもあった。チームを“救った”一打にも、野村大は「勝たないと意味はないので。明日勝てるように頑張ります」と誓いを新たにした。(林 原弘)
西日本新聞社