マンCのカルヴィン・フィリップス、昇格組イプスウィッチへのレンタル移籍が決定的に
マンチェスター・シティに所属するイングランド代表MFカルヴィン・フィリップスは、イプスウィッチへレンタル移籍することが決定的となったようだ。イギリスメディア『スカイスポーツ』が15日に報じた。 現在28歳のK・フィリップスはリーズのアカデミー出身で、2015年4月にトップチームデビュー。2016-17シーズンから出場機会を増やすと、その後は“ヨークシャーのピルロ”と称されるようになり、リーズに欠かせない中盤に君臨。2019-20シーズンにはチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)37試合のピッチに立ち、17年ぶりのプレミアリーグ復帰に貢献すると、1部の舞台でもインパクトを残し、イングランド代表にも名を連ねるようになった。 2022年夏には推定4500万ポンド(現在のレートで約85億円)の移籍金でマンチェスター・シティへステップアップを果たす。しかし、コンディション不良や度重なる負傷の影響もあって、イングランドの“王者”では定位置争いに食い込むことのできない日々が続く。2022-23シーズンは公式戦21試合に出場したものの、スタメンでの出場はわずか4試合。翌2023-24シーズンも序列を上げることはできず、今年1月にはウェストハムへレンタル移籍。だが、1度失ったトップフォームを簡単には取り戻すことができず、公式戦わずか10試合の出場でレンタル移籍期間が満了を迎えていた。 今夏はマンチェスター・シティに戻ってきたものの、依然としてジョセップ・グアルディオラ監督の構想には含まれておらず、新天地を求めることが濃厚と見られている。マンチェスター・シティは売却の可能性を模索しつつも、状況によっては2シーズン連続のレンタル放出も視野に入れており、これまでにエヴァートンやフルアムなどのクラブからの関心が報じられていた。 だが、今回の報道によると、K・フィリップスの新天地はイプスウィッチとなりそうだ。1年間のレンタル移籍で両クラブは既に合意に達しており、K・フィリップス自身も、複数のオファーの中からイプスウィッチ行きを希望したとのこと。現地時間15日にK・フィリップスはイプスウィッチのメディカルチェックを受ける予定だという。なお、契約に買い取りオプションは含まれておらず、レンタル移籍期間中は、マンチェスター・シティが給与の一部を負担することとなるようだ。 イプスウィッチは2019-20シーズンからの4年間をリーグ1(イングランド3部リーグ)で過ごしていたものの、2022-23シーズンに同リーグを2位で終えて昇格を果たすと、続く2023-24シーズンはチャンピオンシップを2位で終え、2年連続の昇格を果たしたクラブ。今季は23年ぶりのプレミアリーグを戦うなか、個人として“復活”を期するK・フィリップスがチームに加わることとなりそうだ。
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