肌のツヤ感を高めるって本当? ターメリックの効能10
乾癬(かんせん)の治癒に役立つ
クルクミンは、うろこ状の乾癬斑を形成する皮膚細胞の過剰生産を阻害することで乾癬を治すと考えられている。以前の研究で、647人の乾癬患者の病変にクルクミンゲルを塗布したところ、16週間後に症状が大幅に軽減した。その上、72.2%の実験参加者の症状が完治したという。
色素沈着や傷跡を薄くする
「ターメリックは肌のメラニン生成を抑え、紫外線やニキビによる肌の色素沈着を明るくすると考えられています」と話すのは、米皮膚科学会フェローでモダン・ダーマトロジーの認定皮膚科医であるディアンヌ・ムラーズ医学博士。 ある研究では、皮膚がんを外科的に切除した患者の傷跡が、クルクミン12%の水性アルコールゲルによって薄くなったという、6つのケーススタディが報告されている。
抗酸化作用が皮膚を保護する
ターメリックには「酸化ダメージから肌を守る抗酸化物質が豊富に含まれます」と、説明するムラーズ博士。より具体的には、経口摂取したクルクミンは、環境や病気による細胞のダメージに対抗することが分かっている。つまり、抗酸化美容液の成分にクルクミンが新しく加わることもあり得るけれど、局所的な効き目を判断するにはさらなる研究が必要とされる。
傷の治癒を促す
ある研究では、クルクミンを毎日局所的に塗布すると、放射線照射を受けたミニブタの傷の治りが早まったという。これはコラーゲン合成が促されることによって起こると考えられています、とムラーズ博士はコメント。研究者らは、クルクミンを局所的に塗布することで皮膚表面での生物学的利用能が高くなり、経口投与に比べて創傷治癒に顕著な効果が現れたと考えている。
小じわを防ぐ
「クルクミンがエラスターゼという酵素を阻害することが、研究で分かっています。エラスターゼは、肌のハリに影響を与える重要なたんぱく質であるエラスチンを産生する、肌本来の能力を妨げます」とムラーズ博士は説明する。 30代の女性28人を対象としたある小規模な臨床研究では、ターメリック、ローズマリー、ツボクサが入ったハーバルゲルの使用について調査。4週間毎日使用した結果、肌のハリと被験者の総合的な自己評価が大幅に改善したという。