肌のツヤ感を高めるって本当? ターメリックの効能10
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 ゴールデンミルクラテからイミューン(免疫)ショット、スキンケアまで、健康食品の店に行くと、ほとんどの売り場でターメリックの黄金カラーを見つけることができる。ウコンとも呼ばれるこの植物の根の健康メリットを並べたら長くなってしまうので、ここではターメリックの肌に対する効果を解説。ちなみに、この話題については懐疑派と期待派の両方の意見が存在する。 以下では、専門家や研究によるターメリックの潜在効果を分かりやすく説明するけれど、ここで前置きを一つ。スプーン一杯のターメリックを肌に塗れば効果が実感できるほど、物事は単純ではない。それでは、知っておくべきことをさっそくご紹介。
ターメリックの美肌効果
ターメリック、具体的にその生理活性化合物であるクルクミンは、「少なくとも抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用のエビデンス」があります、と話すのは、ウェストレイ皮膚科の理事会認定皮膚科医で研究ディレクターのダニエル・フリードマン医学博士。しかし、主張されている効果の多くは、少人数の実験参加者による単一の研究に基づいたものです、と博士は補足する。それを踏まえて、ターメリックの肌への効果を挙げてみた。
炎症と闘う
伝統的な東洋医学では、クルクミンは湿疹やアトピー性皮膚炎に伴う皮膚の炎症を抑えるために使用されてきた。ある臨床研究では、クルクミンが入ったハーブエキスクリームを使用したところ、皮膚の角片化、肥厚化、かゆみが緩和されたという。とはいえ、そのクリームには異なる複数の成分が含まれていたので、本当にターメリックが症状改善に寄与したのかどうかは不明です、とフリードマン博士は指摘している。
ニキビや感染症の原因菌を殺菌する
現時点では、クルクミン単体が持つニキビ治療効果は研究で証明されていない。しかしある研究で、クルクミンとブルーライトを使って治療すると、特定のニキビの原因菌が死滅することが分かった。別の研究グループは、クルクミンとラウリン酸を含むリポソームゲルも、ニキビの原因菌を撃退し、ラットの面皰(ニキビの始まり)と炎症を大幅に軽減させることを発見した。 さらに別の研究では、ブルーライトとクルクミンが、マウスにおけるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症)などの皮膚感染症に効果的な治療法であることが判明している。