静岡市立小学校でのいじめ訴訟控訴審判決 一審を支持し静岡市に損害賠償を求めた原告の訴えを棄却 東京高裁
7年前静岡市の小学校で、いじめを受けたなどとして元男子児童が損害賠償を求めている裁判で、市の責任を認めなかった一審判決を不服として控訴していた裁判で、東京高裁は控訴を棄却しました。 訴えを起こしていたのは、当時市立千代田小学校の5年生だった17歳の男子高校生です。 男子生徒は2017年いじめを受けて不登校になり、その後適応障害と診断されたなどとして、同級生や静岡市に対し、2000万円余りの損害賠償を求めていました。 去年10月の判決で、静岡地裁は同級生側におよそ88万円の支払いを命じましたが、市に対する訴えについては棄却。 原告はこれらの認定を求め控訴しました。 25日の控訴審判決で、東京高裁の佐々木宗啓裁判長は「認めるに足りる的確な証拠がない」などと一審判決に誤りはないとして、原告の控訴を棄却しました。 小川秀世弁護士: 「非常に納得いかない。文字通り薄っぺらな判決だと思っている。これは裁判所が救済の手を振り払ったような判決だと思う」 原告側は上告しない方針です。