エンバペの質問から逃れられないアンチェロッティ…アタランタ戦前日会見で「今日は話さないでいいと思った。君が問いかけるまではね!」
10日のチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第6節、レアル・マドリーはアウェーでのアタランタ戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、ここ14戦無敗、9連勝中のアタランタに対して警戒感を表している。 「彼らは素晴らしいチームだ。クラブとして素晴らしい仕事を成し遂げているね。彼らは毎夏、多くの選手を失っているが、その状況に適応しているんだ。そのプレーは激しく、美しい。ガスペリーニの働きは見事だよ」 リーグフェーズ第6節までを2勝3敗で終え、プレーオフ圏ギリギリの24位に位置するマドリー。アンチェロッティ監督は、ベスト16へのストレートインをすでにあきらめ、プレーオフを戦う覚悟を固めている様子だ。 「明日の試合では勝ち点3以上のものを争うかって? いいや。しかし勝ち点3は次ラウンドに進出するために重要だ」 「8位以内に入るのは難しいだろう。残念だが私たちはベスト32を戦わなくてはいけない。いずれにしろ、明日の試合は勝ち点3を争うものだよ」 このアタランタ戦の前日には、アンチェロッティ監督のほかMFフェデ・バルベルデも会見に出席。バルベルデは常にピッチに立ち続けているが、休ませる考えはないのだろうか。 「もちろん考えるが、長期離脱を含めてこれだけ負傷者が続出している状況でローテーションを行うのは難しい。バルベルデは特別なケースと言えるだろう。彼はサイドバック、ボランチ、インテリオール、ウィングとしてプレーしてきたのだからね」 「もし誰かがウィングではプレーしたくないと言っても、私にしてみれば重要なことになり得ない。なぜならば私たちは、バルベルデがウィングを務めて2回もチャンピオンズリーグを制したのだから。彼はこのチームの根幹と呼べる選手だ」 アンチェロッティ監督はまた、FWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ、MFジュード・ベリンガムを明日の試合で起用可能かどうかについて語った。 「ヴィニシウスの調子は良い。ロドリゴと同じく今日の練習が大事になる。ベリンガムの状態は大丈夫だ。100%だよ。疑いがあるのはヴィニシウスとロドリゴだけで、今日の練習後に決断を下すことになる」 その一方で、MFアルダ・ギュレル&FWエンドリッキに出場機会が大きく制限されている理由を問われると、こう返している。 「彼らはもっと出場時間を必要としているかもしれないが、私は誰にも損害を与えたくないんだ。私は各試合で、18歳から40歳までの間で最高の人選を試みている。その人選にエンドリッキとギュレルが含まれることも、含まれないこともあるということだ」 「若手たちのことは長い目で見守らなくては。彼らは熱意を伝染するが、若いがゆえにいくつか学ばないといけないこともある。私は若手に否定的なわけではなく、17~18歳の選手も起用してきた。試合を戦う上で理想的だとしたらそうするよ」 アンチェロッティ監督は最後に、FWキリアン・エンバペの調子について問われて、冗談を交えながら返答している。 「今夜はエンバペについて話さない最初の会見になると思っていた……。君が質問するまではね(笑)!」 「彼の調子は上向きつつある。私がしたことと言えば、信頼する気持ちを伝えたくらいだ。彼は良い流れに乗っているし、明日の試合では重要な存在になり得るね」