立憲民主党、参院選公約を発表(全文1)“令和デモクラシー”を推進
訴える政策を5本の柱にまとめた
こうした新しい国家ビジョンに向けて、この参議院選挙で訴えていく政策を5本の柱にまとめました。 1つは経済、「暮らしから始まる経済成長へ」。従来、社会保障といわれていた老後の安心を高めること、子育て、教育に投資することなどを含めて、経済ビジョンとして1つ目の柱として立てさせていただきました。 2つ目は、「個人の可能性が芽吹く社会へ」と題し、多様性を力にする、そうした社会に向けた政策ビジョンを掲げております。 3つ目には、われわれの結党の一丁目一番地でもある「原発ゼロを実現し、新エネ・環境立国へ」と題して、エネルギー・環境関連政策についてのビジョンを示させていただいています。 4つ目に参加民主主義のビジョンとして、「透明性の高い『まっとうな政治』へ」ということで、先日、国会にも提出した行政監視委員をはじめとして、まっとうな政治、参加型民主主義へと向けた第一歩を踏み出していくための政策を並べております。 5つ目に、外交・安全保障ビジョンとして、「平和を守る現実的な外交へ」ということで、わが国の領土、領海、領空をしっかりと守る一方で、立憲主義を逸脱する安保法制は廃止するなどを掲げております。 この5つの具体的ビジョンにくくりきれない大事なテーマとして、1つには消費税10%への引き上げを凍結すること。2つ目は東日本大震災からの復興を、「復興・創生期間」終了後も国が責任を持って進めていくということと、災害への対応をあらかじめしっかりと備えていくための防災省の設置を掲げております。3つ目に立憲主義の進化ということで、われわれは9条の改悪には明確に反対をいたしますが、一方で解散権の制約や知る権利など、立憲主義に基づいて国民の権利拡大に寄与する観点からの憲法議論を積極的に進めてまいります。 そしてきのう、私も沖縄の戦没者追悼式に伺ってまいりましたが、繰り返し示された沖縄県民の明確な民意、この民意を象徴する民主主義と意思を守るために、工事を中止し普天間基地返還のための交渉を行って粘り強く成果を求めていくことを掲げております。そして最後にまったく若干性格が違うテーマとして、われわれ先日、安定的な皇位継承に向けた論点整理を示させていただきましたが、今後は幅広い国民合意を形成するため、静かな環境での議論を深めていくことをお約束をさせていただいております。 以上、3つのパラダイムシフトに向けた5つのビジョンを示させていただきました。これらを掲げて参議院選挙、堂々と国民の皆さんに選択肢としてわれわれの政策を、そしてビジョンを掲げて戦ってまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いをいたします。 司会:枝野代表、ありがとうございました。それでは引き続きまして、ビジョンの具体的な内容について逢坂政調会長よりご説明をさせていただきます。ご登壇をお願いいたします。