【独自解説】11人“乱立”の自民党総裁選、党重鎮たちの本音「なんとか5人ぐらいで止まってほしい」のワケとは!?ベテラン・若手入り混じった争い、カギとなるのは9月10日の『アメリカ大統領選討論会』?
そのためには、直接的な言い方はしませんが、“推薦人にプレッシャーをかけてでも減らさないと”と。推薦人は名前が公開されるので「君、名前が出るけどいいのか?」ということを言う人がいたり、さらには「君が推薦人になろうという話を聞いたけど、その候補者は見込みが少し薄そうではないか。そんなところで名前を公開されたら、3年間はちょっと仕事が来ないかも…」といった話は、最近聞きました。
■忖度・防災・行く理由…問題は、東京・大阪に続く『第3の場所』
「自民党のトップを選ぶ」とは言いますが、自民党は一般の国民にも訴えたいし、国民も聞きたいですよね。そうなると問題になるのが、『第3の場所』です。 自民党内でだけやればいいんですが、「できるだけ地方を回って演説会・討論会をやりましょう」というのが、基本的な流れです。前回も前々回も、いつもそうです。
東京・大阪はやるでしょう。問題は、『第3の場所』です。当然、有権者も自民党員も全国にいるので、「地方はどこを選んでくれるんだろう」と思っています。しかし、地方は難しいんです。有力議員・派閥の領袖がいるような所でやったら、「忖度ではないか」という話にもなります。
また、岸田首相も総選挙の時はよくやっていましたが、東北で第一声をあげ、「災害に遭った地域の皆さんのことを考えています」といったことが、よく言われます。ただ、お名前は挙げませんが、11人の中に「東北といえば、私は、僕は、いつも行っているんだよ」という方がいるんです。 となると、選挙に差し障りがなく・有力者に忖度したとも言われず・その地域に行く理由があり・防災のこともややこしくならないように、『第3の場所』もよく考えて選ばないといけません。まだ起きていませんが、“南海トラフ”の太平洋側には、かなりの数の県があります。恐らく、その中から選ぶでしょう。
■党員が候補者に求めるのは『憲法改正・女系天皇・夫婦別姓・拉致問題』の具体策か
問題なのは、選ぶのは党員ですが、国民は違う視点で首相を見ます。しかし、自民党の方に刺さる公約は、また別です。 国民は『物価高』のことや、今回パーティー券の話があったので『政治と金』のことも言ってほしいですが、恐らく『政治と金』は全候補者が言うので、あまり争点になりません。自民党支持者の方からしても、「そんなことは当たり前だろ」という話です。 そうなると、むしろ自民党が結党以来言っている『憲法改正』『女系天皇』『夫婦別姓』『拉致問題』です。これらは自民党が一番力を入れていて、日頃から言っている話なので、どの候補がどんな具体策を言うかが、直接的に選ぶ人たちにとっては大切ということになります。
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