いいねの数を競う、幸せ自慢をする…<自分を認めてアピール>が強過ぎる人たち。彼らに共通する特徴とは
若くても気づかいが出来る落ち着いた人がいる反面、年齢を重ねていても、幼稚で自己中心的な人もいたりします。一方「あの人は大人だとまわりから言われる人には、自然と人が集まってくる」と話すのが、働く人を元気づけるベストセラーを輩出してきた作家・有川真由美さん。今回、有川さんの新著『30歳でも大人な人 50歳でも子供な人―人間関係も仕事も全部うまくいく大人になる97の方法』から、信頼される大人になるための方法をご紹介します。 【書影】あの人、大人だね、とみんなに言われる人はここが違う。有川真由美『30歳でも大人な人 50歳でも子供な人―人間関係も仕事も全部うまくいく大人になる97の方法』 * * * * * * * ◆「自分を認めてアピール」が強過ぎる人は、自分自身を認めていない SNSの世界では「私を認めて」「褒めて」「肯定して」「わかって」といった承認欲求があふれているようです。 人から認められたいという気持ちはだれにでもあるもの。 ですが、簡単に他者とつながれるSNSというツールは、「いいね」の数を競ったり、コメントが少ないと不安になったり、これみよがしに幸せ自慢をしたり……と認められたい欲求が暴走して、幼稚な心が育まれやすい環境なのです。 いえ、現代社会のなかではつねに評価に晒されていて、人に認められないと、自分は価値がないと考えてしまいがち。
◆承認欲求とは 何歳になっても、SNSで承認を求め続ける人も多いのではないでしょうか。 “承認欲求”とは、「人から認められたい欲求」と「自分で自分を認めたい欲求」によって成り立っています。 じつは子供は人から認められたい欲求が強い。 とくに親の期待に応えなければ価値がない、見捨てられると感じてしまうので、「見て見て!」と承認を激しく求めます。
◆「成熟した大人」と「未熟な人」の違い 成長するにつれて「人に認めてもらえなくても、自分には価値がある」とわかってくる。 だから、自分の行きたい道を歩き、「人がわかってくれなくてもしょうがない」と人からの承認がなくてもだんだん大丈夫になってくるわけです。 真に成熟した大人と、未熟な人との違いの一つは、人からの評価を“マスト(必須条件)”としないことです。 「がんばっていれば、いつかだれかが認めてくれる」と仕事に励んでいても、現実はだれからも評価されないことが往々にしてあります。
◆大人というもの それでも腐らず、自分で決めたことを全うしようとするのが大人というものです。 そんなふうに日々、自分の小さな期待に応えるところから、自分を肯定できて、SNSの暴走も鎮まってくるのではないでしょうか。 大人は「人に理解してもらえなくても、自分には価値がある」とわかっています ※本稿は、『30歳でも大人な人 50歳でも子供な人―人間関係も仕事も全部うまくいく大人になる97の方法』(興陽館)の一部を再編集したものです。
有川真由美
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